【MILスペックの常識】

■MIL“準拠品”と“認定品”の違い

MIL認定品は米国防省(DOD)がじかに登録させ、例えばQPDデータベースで世界中の装備品ユーザに通知する、いわゆる正規登録品である。一方、MILスペック準拠品あるいは相当品はMIL-STD-810等の試験規格に準拠した装備品あるいは民間製品を指している。この2つはその志向や目的が異なるためにその違いをはっきり理解しておく必要がある。

■MILスペック準拠品の宣伝文句

なお、ここでは単に事例として紹介するもので、内容や表現について論ずるものではないことをお断りしておく。


―厳密かつ過酷な仕様として有名なMIL規格に準拠した耐久性・防滴性・防塵性を備えており、通常の用途ではまず壊れることがないといっても過言ではない堅牢仕様となっている。
温度試験: 動作温度 -20℃ ~ 60℃
温度衝撃試験: 急激な温度変化に耐えることができる
湿度試験: 暖かく高湿度な環境に耐えることができる
衝撃試験: 衝撃に対して耐えることができる
落下試験: 鉄に1.52mから26回落下に耐える
振動試験: 振動に対して耐えることができる

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