あの会社名、なんだっけ？XMATCH関数でうろ覚えから即検索！
Excelで必要な情報をすぐに見つけたい時、目的に合った検索関数が役立ちます。特に「うろ覚え」な情報を探す場合、生成AIと組み合わせることで操作がさらに便利になります。この記事では、特定の項目を効率よく検索できるXMATCH関数に注目し、実際に使える具体例や生成AIとの組み合わせによる業務効率化のヒントをご紹介します。（XMATCH関数はExcel 2021、Microsoft 365のExcelで使用可能な関数です。）
XMATCH関数とは？
XMATCH関数は、指定した項目がリストの中で何番目に位置するかを検索して返す関数です。従来のMATCH関数の上位版であり、以下のような特徴があります。
柔軟な検索条件：完全一致や近似一致など、さまざまな検索が可能。
検索の方向指定：検索を上から下、または下から上に指定して実行できる。
エラーが少ない：XMATCH関数は、より精密な検索結果を返すため、管理が必要な業務にも最適。
XMATCH関数の基本書式は以下の通りです：
=XMATCH(検索値, 検索範囲, [一致モード], [検索モード])検索値：探したい値。
検索範囲：検索するセル範囲。
一致モード：完全一致、または近似一致を選択可能（省略すると完全一致）。
0 - 完全一致 (省略可)
-1 - 完全一致または最も近い小さな値の項目
1 - 完全一致または最も近い大きな値の項目
2 - *、?、および 〜 を使用したワイルドカードの一致
検索モード：検索方向の指定が可能（上から下や、逆方向の検索など）。
1 - 先頭から末尾へ検索 (省略可)
-1 - 末尾から先頭へ検索
2 - 昇順で並べ替えられた検索範囲を使用してバイナリ検索を実行
-2 - 降順で並べ替えられた検索範囲を使用してバイナリ検索を実行
XMATCH関数の基本的な使い方
例えば、取引先やクライアントの情報をリストにしている際、「社名をうろ覚えでしか覚えていない」という状況を考えてみましょう。以下のような取引先リストがあると仮定し、検索したいクライアント名が何番目にあるかをXMATCH関数で探す例を見てみます。
XMATCH関数の設定例
このとき、「たしか社名に『システム』って入っていた気がするけれど…」と、社名を部分的にしか覚えていない状況だとします。ここでXMATCH関数を使って、曖昧な記憶でも効率的に検索できます。
=XMATCH("*システム*", B2:B6, 2, 1)"*システム*"：検索値にワイルドカード（*）を使用し、「システム」を含む社名を検索
B2:B6：検索する社名の範囲
2：完全一致の検索を指定（ワイルドカード指定のため、部分一致も可能）
1：先頭から末尾へ検索
XMATCH関数の結果
関数の結果として、3が返され、「システムCサポート」がリストの3番目にあることがわかります。XMATCH関数の柔軟な検索機能によって、社名をうろ覚えでもスムーズに見つけられるのが便利です。
XMATCH関数と生成AIの活用で効率化する方法
生成AIとXMATCH関数を組み合わせることで、リスト照合や項目検索がさらに効率化されます。具体的なシナリオを見てみましょう。
1. 自然言語で関数設定を簡単に
生成AIを使えば、「リスト内で“システム”という単語を含む会社を探したい」といった自然言語での指示から、AIが自動的にXMATCH関数を生成します。これにより、Excel初心者でも簡単に関数を活用できるようになります。
2. 顧客リストの照合で優先対応リストを自動作成
例えば、特定の取引先との対応が増えた場合、生成AIとXMATCH関数を組み合わせて「社名にキーワードを含む」企業をすぐに見つけ出し、優先リストを作成できます。これにより、急な照合業務もスムーズに対応できるようになります。
3. 他シートのデータ参照で業務を効率化
別シートやファイルに保存された取引先データと現在のクライアントリストを照合したい場合も、XMATCH関数と生成AIが便利です。生成AIに「社名に‘システム’が入った企業の位置を確認したい」と入力するだけで、参照関数や検索設定を自動で組み合わせ、迅速に照合結果を取得できます。
まとめ
XMATCH関数は指定した項目がリストのどこにあるかを見つけ出す便利な関数です。
生成AIと組み合わせることで、関数設定や顧客データの照合が効率化されます。
取引先リストなどで、社名をうろ覚えでもスムーズに検索できるようになります。
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