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「😭」←この絵文字どんな気持ち?

SNSでよく目にする絵文字「😭」.これは大泣き(loudly crying face)という絵文字で、皆さんも使ったことがあるのではないでしょうか? 一見すると悲しみを表現しているように見えますが、実際の使われ方はもっと複雑かもしれません.
今回はXの投稿データ分析を使った分析により、この絵文字が示す本当の感情について探っていきます。


😭とは何なのか


分析対象

2024年10月にされた「😭」を含むXの投稿4,776件を抽出しました. 

分析

この絵文字の指し示す感情を分析するため、投稿された文章に対し生成AIによる感情分析を行い、
以下の8カテゴリーに分類を行いました.
感情のカテゴリー喜び、期待、怒り、嫌悪、悲しみ、驚き、恐れ、信頼(8カテゴリー)

😭の示す感情は「喜び」が最も多い

感情カテゴリー別に投稿数と、その全体に対する比率を集計した結果は以下のようになりました.


「喜び」が圧倒的に多く、54.3%という結果でした.
ついで第2位は「悲しみ」が15.9%、第3位は「期待」で12%という結果でした.

大半の投稿で、嬉しくて感情が高ぶった結果、大声で泣いてしまうというポジティブな意味で使われていると推測できます.

「喜び」と「悲しみ」という真逆の用法が存在

感情分類の結果は、第1位「喜び」と第2位「悲しみ」という真逆の感情が並んだ点が興味深いです.
似たような状況を挙げると、「やばい」という単語があります. この単語には、「危ない・危険」というネガティブな意味と「とても良い」というポジティブな意味の両方があります.
反対の意味を持つ場合、それが都度使い分けられているのか、それとも話者の属性(若者/中年)によって別の意味になっているのかという疑問が残ります.
「😭」の場合にこのような分析をするには、ツイート収集では不十分で、さらに話者の属性も含めた詳細なデータが必要になりますが、今後の課題になるでしょう.

まとめ

  • 「😭」は主に喜びの感情表現として使用されており、全体の54.3%を占める

  • 悲しみ(15.9%)と喜び(54.3%)という正反対の感情を表現できる多義的な絵文字

  • 「やばい」のように、文脈や話者によって意味が変わる可能性がある

  • より詳細な分析には、話者の属性データなども必要


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