Databricks Certified Data Engineer Associate: 認証と認可の管理
データ空海です。本記事では、Databricks Certified Data Engineer Associate認定試験に向けて、認証と認可の管理について解説します。このトピックは、セキュリティが重視されるデータエンジニアリングのフィールドにおいて、不可欠な知識を提供します。
認証とは、ユーザーが自分で主張する人物であることを確認するプロセスです。Databricksでは、ユーザー名とパスワードによる基本認証のほか、Single Sign-On(SSO)を使用した認証も提供しています。
このコードは、Databricks環境で認証を設定する基本的な例を示しています。
dbutils.secrets.get(scope="ldap", key="username")
dbutils.secrets.get(scope="ldap", key="password")
このコードは、Databricksのシークレットスコープを利用して、LDAP認証のユーザー名とパスワードを取得しています。
認可とは、認証されたユーザーにどのようなアクセス権限を付与するかを決定するプロセスです。Databricksではアクセスコントロールリスト(ACL)を使用して、ユーザーやグループに対してワークスペースやクラスターなどのリソースへのアクセス権限を細かく設定できます。
例えば、以下のようなACL設定が可能です。
USER jsmith
HAS ACCESS TO CLUSTER standard_cluster
WITH PERMISSIONS CREATE
GROUP data_analysts
HAS ACCESS TO WORKSPACE demo_workspace
WITH PERMISSIONS READ
このコードは、ユーザーjsmithにstandard_clusterへの作成権限、データ分析グループにdemo_workspaceへの読み取り権限を付与しています。ACLによって必要最小限のアクセス権限を設定することがセキュリティのベストプラクティスです。
Databricksにはさまざまなロールが用意されていて、それぞれに適切なアクセス権限が付与されています。ロールベースアクセス制御(RBAC)を使用することで、効率的にアクセス制御ができます。
後半の模擬試験です。
Q. DatabricksでSingle Sign-On(SSO)認証を利用するには、以下のどれを設定する必要がありますか?
1. パスワード認証
2. SAML 2.0
3. ユーザー名とシークレットキー
4. APIキー
A. 2. SAML 2.0
説明: DatabricksではSSOにSAML 2.0を利用できます。IDプロバイダと連携することで、ユーザーはDatabricksにパスワードを入力することなくSSO認証ができます。正解は2. SAML 2.0です。
以上、Databricks Certified Data Engineer Associate認定試験に向けて、認証と認可の管理について理解が深まったと思います。実際の試験でも、セキュリティ関連の設問が出題される可能性が高いので、しっかり理解して臨みましょう。がんばって合格を目指しましょう!