分析するならどんな会社でするのが良いか?
今回はどんな会社で仕事するのが良いかを説明します。自分のこれまで働いた経験からの説明になりまう。そのため、もちろん他の人は違う意見も出てくると思います。
今から分析をしたい人向けの記事です。どんな条件があるところと、分析者として働きがいがあるか、判断材料になれば幸いです。
最初に自分の経歴を軽く述べていきます。マーケティングリサーチの会社、IT系のメガベンチャー、アプリ系のスタートアップ、ウェブ広告会社の分析系の新規事業部などです。
最初に自分の結論はメガベンチャー系の新規事業部です。分析をする上で大切なことを3つあげます。
重要な条件3つ
1. 分析環境がある
2. 意思決定が迅速で実行できる
3. 新しい施策をするためのお金や人がいる
分析環境がある
データを貯めるための環境を準備しているか?です。定期的にデータを集まってこないと分析者は手も足もでないです。
BigQuery にデータを格納しているかどうか。AWSを使っているあんら、S3にデータが定期的にあつまっているか。Athena を使えるかどうか。オンプレにデータ溜めている会社の場合?最近在籍してないで、あまりわかりません(汗)。ですが、Impalaなどでクエリを使えるかどうか気になります。MySQLだけだと、私見ですがあまり分析環境に投資してないのかな?と思います。
上記が満たされた状態で、さらに良いところを考えます。PythonやRを実務で使っているところが良いと思います。よくある「望ましい条件」として、Python や R の利用経験だと、社内に活用している人がいるかどうか確認してみてください。いない場合、実務で使ってもいいけど自分で何とかしてね、という状況になっていることが多いです。
一応、SQLを使える前提で話を進めています。将来的には不要になるかもしれません。現状、使わずに分析を回している会社もあるかなと思います。数年以内にステップアップしたい時を想定します。この場合、選択肢を狭めてしまうことになると思います。まだまだ SQL をかける人が求人の要件になることが多いです。
意思決定が迅速に行える環境にある
分析結果を出してステークホルダーに納得してもらった時に、すぐに実行に移せる環境も重要です。
分析は会社の外のことを調べます。その結果、社内事情なんか無視した結果になることがよくあります。ある部署向けに分析した結果が 隣の(仲が悪い)部署に協力を仰ぐ必要がある。お客さんの行動の分析結果が、ウェブサイトの並びや導線を変える必要がある。けど、ガチガチの縄張り争いのせいで、テスト的な変更も難しい、とか...
分析者は調整の結果を待ちつつ別の分析をします。小さな改善しかできないところの分析を粛々を行うことになります。何週間、下手すると何ヶ月も現状維持の結果を見る、となると目も当てられません。
大なり小なりこのようなことは起きます。できれば、少ないところで働きたいですよね。そうすると、新規事業や新サービスをほぼ0から必要なサービスを構築するところや社長直轄で大きな権限のあるところで始めるのがより良い選択肢だったりします。
新しい施策を行うためのお金や人がいる
分析の環境もあって、分析結果を反映できる環境があれば、あとは成長のためにお金や人がいるかも大切です。
ユーザー獲得の分析をした状況を報告して共有をします。例えば、獲得単価をもう少し下げる必要がある、チャネル広げて獲得総数自体を上げないと計画を達成できないとわかります。場合によっては、分析者が担当者と協力して試行錯誤することもあると思います。例えば、新しい広告商品や代理店やを試してみる。新規チャネルでの集客が得意な人に話を聞いて計画を立てる。場合によって、エンジニアの人も巻き込んで、広告連携の準備をお願いする。当たり前のように人やお金が必要になります。
自分のアウトプットに対して、仕事をしてもらえるだけの人やお金がないと、必要性があっても実行できない状況になります。
まとめ
これらの結果から、IT系のメガベンチャーでの新規事業での分析業務が良いかなと思います。
他の想定として、国内大手企業はしがらみが多くて分析結果の実行が難しいことが多いと思います。もちろん、年収面や社会的な信用は大きいです。小さいスタートアップは理解があるし必要性もあります。けれど、人とお金がなくていろんな雑務をこなす必要がある。周辺業務もできる人になりたい人には良いと思います。
IT系のメガベンチャーだと、スタートアップほどの自由度はないですが自由に動けます。サービスの成功のために、一定の人員やお金を最初にかける必要があることも理解されています。分析環境の立ち上げもキャリアのあるエンジニアにやってもらえることがあると思います。
もちろん、最終的には仕事の詳細を見て判断することが重要です。他の場合でも、あったほうが良い条件を満たすところはあります。似たような条件でも分析が不要なところもあります。最終的な判断は実際に見て確かめてください。