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分析の極意について教えます。
前回に引き続き、分析をわかやすく伝えていきます。
分析をしたことない人からすると、分析ってとにかく難しそう、頭良い人にしかできなさそうってイメージがあると思います。
けれど、分析でしてること自体は意外と単純なことをしているなと思います。分析の単純さを伝えるのに印象に残っているエピソードがありました。以前の職場に尊敬する先輩が、分析をしたことない職場の同僚から分析の仕事の仕方を聞かれていました。やや困惑しながら、答えた言葉がまさに分析の極意と言えるものでした。
「分析は分けて比較しているんです。」
聞いた側の同僚はポカンとしてました、私は正にその通りだなと感心してました
私の経験上、3つの分け方で数値を比較していました。
・日付で分けてを比べる
・ユーザーの属性 / 行動分けて比べる
・施策ごとに分けて比べる
日付で分けて比べる
例えば、あるコーヒーショップで今日の売り上げが多いか少ないかを考えるときは、昨日の売り上げと比べて比較します。平日と休日だと、売り上げの様子も変わるので1週間前と比較したり、さらに1ヶ月単位の売り上げなら、前年の同じ月と比較します。
もし今日の売り上げが多かったら、今日のディスプレイが良かったかも、接客をした時におすすめのデザートも勧めたのが良かったかもと色々と要因を考えられます。これが分析の第一歩です。
翌日以降、デザートのおすすめを毎回するようにしてみて売り上げが変わるかなと考えていくと、お店の売り上げの改善に繋げられます。
売り上げが下がっていれば、原因を考えたり テコ入れをする必要があるかなと改善を考えることができます。
ユーザーの属性 / 行動で分けて比べる
ユーザーの属性だと、性別や年代で分けて比較をします。とある受験で、合格した男女の平均点を出すと、女性の方が圧倒的に高かったみたいな話を聞いたことがあるかなと思います。
これも分析の一つのやり方です。
例えば自分のウェブサイトを持っていたとします。サイトに来たユーザーのうち、男女や年代で比較をしてどの層が最も購入や会員登録をしたかを比べるということをしたりします。
これがわかると、サイトのテイスト(トンマナとか言われてるものですね)広告の出し方も、自分のサイトと相性の良い人たちに限定したりできますね。
ウェブサイトの分析だと、属性以外にサイト内の行動で比べることもします。
例えば、翌日もウェブサイトに訪れやすいユーザーはどんな行動をとっているか?を考えたりします。
例えば、youtubeを考えると試聴時間の長さでユーザーを分けて翌日もyoutubeに訪れるかを比較したり、チャンネル登録の有無などでユーザーを分けて比べることもしているかなと想像できます。
施策ごとに分けて比べる
A/B テストといえば聞いたこともある人もいるかもしれません。ページのデザインやバナーをいくつか準備して、それらによって、ユーザーが望んだ行動をしているかを比べます。
オンライン広告だと、バナーと呼ばれる画像を何十種類も用意して、一番クリックされやすい広告を比較したり、クリック後してサイトを訪れた後、購入やや会員の登録率を比較したりしてます。
スマホのゲームやマンガアプリを使っていると、動画広告も見ることが多くなります。そうすると、同じサービスやアプリの広告なのにバリエーションが豊富にあります。これも、インストールや定着しやすい広告を見つけるために、何種類も用意していたりします。
まとめ
分けて比較するのイメージが少しついたかなと思います。
「いやいや、うちの会社は目標に比べて、実績が多い少ないしか見てないよ。」
これはもったいない状況なので、ぜひ、一歩踏み込んで色々な施策を行って、その前後でも実績を比較をしてみてください。分析とサービスの改善につながっていきます。
分けて比べる、それは分析の始まりで極意になります。
#メリカナデシコ (ヘッダー画像使わせてもらっています。) #データ分析