[調査]ロッテデータ紹介 4/25~4/30の注目選手は誰だった??
4/25~4/30 2勝3敗と4月最終週に負け越してしまった千葉ロッテマリーンズ。皆さん今回の5試合での注目選手が誰だったのか?、なぜ注目選手に選ばれたのか等、気になるのではないのでしょうか。そこで今回は4/25~4/30の5日間での注目選手3名を紹介していきたいと思います!この記事はYouTubeでも紹介していますので、まだ見ていないという人は是非YouTubeのほうも見ていってください!→YouTube動画https://youtu.be/tjLE1CYaXVo
1 各種データの説明
今回は各ポジションのMVPを決めるために以下20点のデータを収集、比較しました。(今回の記事で出てこないデータもあります)
野手
打率
本塁打
打点
OPS
ISO
空振り率
三振率
スイング率
得点圏打率
次打率
投手
防御率
被打率
WHIP
B%
K%
BB/K
フライアウト率
スイング率
ファウル率
投球割合
すべてを説明してしまうとあまりにも長くなりすぎてしまいますので、今回は、過去の記事で紹介していないデータ3つについて説明していきたいと思います。今回紹介していないデータに関しては、別の記事で紹介しているのでそちらをご覧ください!
得点圏打率
ファウル率
B%
得点圏打率とは?
得点圏打率とは、二塁もしくは三塁にランナーがいる状況(得点圏)での打率のことを言います。得点圏打率が高いほどチャンスに強い選手であるといえます。(昨季のパ・リーグ1位は日本ハムファイターズの松本剛選手の.419でした)
ファウル率とは?
ファウル率とは、打席でファウルを打つもしくは打たれる確率のことです。ファウル率が高いほど打席でのファウルが多く、野手ならばカットが上手い選手、投手ならばファウルでスタライクカウントを稼ぐことができる選手であるといえます。
B%とは?
B%とは、対戦打席での四球の割合のことです。同じく支給に関するデータの与四球率とは異なるもので、より投手の本的な能力を示すデータであるといわれています。(昨季の平均パ・リーグ 8.1% セ・リーグ 7.0%)
2 注目選手 野手編
1人目 平沢大河 選手
4/25~4/30の注目選手1人目は平沢大河選手です。平沢選手は4/18-23までの試合でも打率.286、0本塁打、3打点、OPS.634、ISO.0と好調でしたが、今回の5試合ではさらに調子を上げ、23打席17打数で打率.353、0本塁打、0打点、OPS.829、ISO.0と絶好調でした。特に左投手に強く、対左投手打率が.375となっているうえに、対左のストレートに対する打率は.500でした。ストレートは、平沢選手に対する投球割合の内61%となっており、ほとんどの選手がストレートを軸に投球するため、左投手限定とはいえ、ストレートに対する打率が.500となっているのは素晴らしいです。左投手にめっぽう強い一方で、平沢選手には弱点が2つあります。それは、インコースを打つことが不得意ということと、右投手のボール球の見極めが不得意であるということです。1つ目のインコースに弱いということはコース別のスイング率と、コース別の安打数を見てみるとよくわかります。平沢選手はアウトコースとインコースのスイング率がともに60%となっており、差がありません。それに対し、コース別安打数を見てみるとアウトコースは3安打しているのに、インコースでは1安打もしておらず、差が生じています。この2つのことから、スイング率に差がないのに関わらず安打数に差が生じていることがわかり、平沢選手はアウトコースを打つ事が得意だが、インコースを打つ事は不得意であることがわかります。2つ目の右投手のボール球の見極めができないということは左右別のコース別スイング率を見るとわかります。平沢選手の左右別のコース別スイング率を見てみると、左投手のストライクゾーンスイング率(以下Sスイング率)が61.1%、ボールゾーンスイング率(以下Bスイング率)が20%となっているのに対し、右投手は、Sスイング率が73.3%、Bスイング率が30.6%となっています。このことから、右投手は左投手に比べBスイング率が約1.5倍となっているため、平沢選手は右投手のボール球の見極めが不得意であることがわかります。上記の2点が平沢選手の弱点です。平沢選手が今後も活躍していくためには、この2つの弱点を克服していく必要があると思われます。
2人目 益田直也 選手
2人目はマリーンズの守護神益田選手です。益田選手はこの5戦で防御率0、被打率.250、3奪三振、無四球、WHIP1.0と好調でした。益田選手は主にストレート、シンカー、スライダーを武器に投球する投手ですが、右打者と左打者に通用する球種がきれいに分かれています。シンカーが右打者に100%打たれていますが、左打者には1度も打たれていません。一方、スライダーは右打者に1度も打たれていませんが、左打者に100%打たれています。このように、増田投手は各打席に通用する球種がはっきりと分かれています。現在は左打者にはシンカー、右打者にはスライダーというように投げ分けて抑えることができていますが、今後はどちらかの球種の調子が悪いことや、データが明らかになり相手打者が対策してくることによって抑えることが難しくなることが予想されます。
3人目 佐々木朗希 選手
3人目は佐々木朗希選手です。佐々木朗希選手は4/28オリックス戦に登板し自責点3、被安打8、奪三振8、与四球1、WHIP1.29、と打ち込まれました。今季初失点をし、勝ち星もつかなかったため、今回は調子が悪く、投球内容が悪かったと思われがちですが、データを見ると、そうとも言えません。投球内容が悪くなかったと考えられる理由は大きく3つあります。それは、
7回 自責点3はQSだから悪くない
K% 25%は平均以上で奪三振力は高い
8安打打たれたが高めのコースは1安打も打たれていない
の、3つです
1つずつ解説していきます。
1つめは7回 自責点3はQSだから悪くないということです。佐々木朗希選手は選手は開幕からこの試合まで失点をしていなかったため今回の3失点のインパクトが大きかったですが、そもそも、7回自責点3はQS(6回以上投げて3失点以内に抑えればQS、7回以上投げて2失点以内に抑えればHQSを達成したといわれ、一般的にQSを達成すれば先発としての役割を果たしたと言える)であるため、特別悪い投球内容ではないということです。
2つ目はK% 25%は平均以上で奪三振力は高いということです。佐々木朗希選手は奪三振能力があまりにも高すぎて、この試合までK%30%以下になることがありませんでした。(最高は4/6日本ハム戦58%)そのため、今回のK%25%が非常に低く見られていますが、そもそも昨季のパ・リーグ平均が20.2%であるため、今回のK%25%は昨季の平均以上であり別に低いわけではありません、むしろ高いです。(ちなみにロッテ先発投手でK%が最も低いのはメルセデス選手の8%です。)
3つ目は今回の試合で、高めのコースは一度も打たれていないということです。佐々木朗希選手は今回の試合で高めのコースに17球(全体の16.3%)投げ、11回スイング(スイング率65%)されているのに関わらず、一度も打たれていません。また、今回の試合合計8安打打たれましたが、その全てが真ん中か低めのコースであり、高めのコースは一度も打たれていません。この2つのことから、今回の試合の佐々木朗希選手は高めでストライクが取れて、打つ事が困難なストレートを投げることができていることがわかります。要するに昨季日本一になったオリックス打線に対して高めのストレートは完璧に抑えることができているのに投球内容が悪いということはないということです。
以上3点が佐々木朗希選手の今回、投球内容が悪くなかったと考えられる理由です。確かに今回の試合、開幕してからこれまでの試合に比べれば、調子が悪かったと思われますが、この3つの理由を見てみると、そこまで悪くなかったと思いませんか?
3 まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はいつもの各ポジション週間MVPではなく、試合成績を見たうえでの注目選手の紹介でした。現在活躍している平沢選手や益田選手にわかりやすい弱点があることや、今回打ち込まれたと思われた佐々木朗希選手がデータでみてみると思ったより悪くなかったのは意外でしたね。YouTubeにて今回の記事では紹介していない選手1名を紹介していますのでよかったらYouTubeのほうも見ていってください!では、皆さんまた次回お会いしましょう!We Love Marines!
解説してほしい選手等いましたら記事の参考にさせていただきますのでコメントしてくれると嬉しいです!
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