リノセウスエルフ考察2
昨日に引き続きリノセウスエルフの考察です。今日はアクセラ軸リノセウスについて書いていきます。自然軸とアクセラ軸の比較というところにフォーカスしているところが多いので、自然軸について書いてある考察1も読んだ方がわかりやすい内容になるかもしれません。早速構築から見ていきます。
アクセラ軸の良いところ
・エルフクイーンの採用で序盤の横展開を返すことが可能。
・堕落の決意のバリューを活かして戦うことができる。
・マドロスを使った盤面制圧がガイアより早いターンである。
1つ目のエルフクイーンについて説明します。このデッキはリノセウスのカウントを稼ぐことが最も優先すべきプレイなので、序盤に盤面を作ることはありません(というかできません)。そこでロイヤルやネメシスといったフォロワー主体のデッキは、序盤がガラ空きの隙をついてビートダウンすることも勝ち筋の1つとなっています。エルフクイーンはそれを阻止するカードで、相手に「エルフクイーンがあるから序盤にリソースを使いすぎると良くない」という思考をさせる抑止力にもなります。EPの回復手段が豊富なこのデッキはクイーンを無理なく採用できますが、自然軸だと3コストのこのカードは4枚プレイを達成することで効果を得るカードと方向性がずれていることもあり採用しにくいカードです。
2つ目の堕落の決意について説明します。堕落の決意は進化回数3回以上で1コスト確定除去となり、条件を満たすと非常に強力なスペルになります。このデッキはEPの回復手段を備えている他にもマドロスエルフを使って大量に進化回数を稼ぐことができるので、ドロー効果まで発動させることも難しくはないです。1コストで守護を退かしながらドローでリノセウスのパーツを拾ってリーサルすることもよくある話で、強力な確定除去を持っていることは自然軸よりも優位だと言えると思います。
3つ目のマドロスエルフについて説明します。マドロスはこのデッキの肝と言いますか、多くの役割を担っている重要カードです。その主な役割として中盤の盤面制圧があります。6、7、8ターン目に相手の展開に合わせてマドロスを使うことで相手の盤面を返しながら自分の盤面も強くすることができる強力なコンボです。ここで重要なのは6、7ターン目でもこのコンボは使えるということです。自然軸の考察でも書きましたが、アウェイキングガイアは基本8ターン目以降でしか起動できません。しかし、現環境は7クオンやリメイカーなど盤面を展開するのは7ターン目であることが多く、ガイアでは間に合わないことが多々あります。また自然軸ではリノセウスを捨てないと相手の体力5以上で残されたアルヤスカが処理できないのに対し、マドロスは進化すればアルヤスカと相打ちできるのです。アルヤスカは6ターン目が最も出しやすい(8ターン目アルヤスカも強いですが)のでマドロスの展開も間に合う形になります。長くなってしまいましたが、マドロスは環境にかなりマッチしているフォロワーだということがわかって頂けると幸いです。
最後に紹介できなかったカードについて簡単に書きます。
アディショナルで追加されたエリンです。リノセウスが見えていない時に進化を使って山を圧縮するのが主な仕事です。癒しの波動とエリンを2:2で入れている構築をよく見ますが、このデッキはデッキの回転力が優れている構築ではないので、自分は安定をとってエリンを3枚にしています。
ドローソースです。使うタイミングは序盤の空いたターンと、マドロスの展開後の手札が減っているターンです。比較カードして生命の宴がありますが、山神を出して何の得があるのか理解できなかったため、自分は豊穣にしています。せめて山神に突進でもついていたら悩む余地がありそうだったのですが…宴を採用している方、採用理由を教えてください。
前半と後半に分けて2種類のリノセウスエルフについて考察しました。今月でついにローテーションの舞台から降りるリノセウス、最後に使ってみてはいかがでしょうか。