藪の中、誰が勇者を殺したか、薬屋のひとりごと 2023年10月31日
芥川龍之介の藪の中を読んだ。
「真相は藪の中」の語源でもある。インタビュー形式で色んな人に話を聞いていき、物語の真相に迫っていくが、信頼できない語り手がいるので話に矛盾が生じ、本当の事がわからないといった内容である。
最近、なろう小説で「誰が勇者を殺したか」というのがあるらしい。こちらもインタビュー形式で話が進んでいき、勇者を殺したのは誰かに迫るといったものだ。
というか、「誰が勇者を殺したか」の作者である駄犬さんが凄くて、
1年で5作品完結させて5作品とも書籍化決定という快挙?をしている人である。書籍化という一段階の夢が叶って、あとはベストセラー作家になるという野望を叶えるだけである。
それほど文章の構成と内容が良いってことなんだろうな。
実際のところ、純文学である「藪の中」から触発されて、「勇者を殺したの誰か」が書かれたのかとても気になる所である。おおよそ無意識のうちに書かれたのだろうけど、純文学のフォーマットを使えば、自分で物語を作る際にも使えるのかなと少し思った。
「藪の中」(インタビュー形式で話が進む)×「フリーレン」(勇者が魔王を倒した後の世界)=「勇者を殺したのは誰か」になる気がする~
まだ読んでないので何とも言えない。
「勇者を殺したのは誰か」を早く読んでしまいたいが、今は薬屋のひとりごとがある程度読み切れるまでは、取っておきたい。なろう小説というだけで異世界モノだけかよ、と下に見ていた部分があったんだけど、薬屋のひとりごとのおかげでかなり印象変わった。
薬屋のひとりごとも、いつの間にか23話まで読めた。後宮編の中頃まで読めている。アニメでやるのは後宮編までかなと予想。スラスラ読めて消費に回っている気がしてならない。どこかで内容をまとめなきゃと思うのだけどな。
困ったときのyoutube、自分よりアニメ愛が強くてまとめてくれている人が世の中にはいる。
4話は猫猫の折檻シーンが最高に良かったな。折檻とはきびしく𠮟(しか)ること。肉体を苦しめてこらすこと。なのだけど、男女平等ビンタを侍女に食らわしたうえで毒(おしろい)の危険さを身を持って教えるところが滅茶苦茶に好きだった。今まで丁寧な言葉で人と接していたのに、注意のために言葉が荒くなるところもよかった。原作を読んでいるとわかるが、言葉遣いは荒い方が本来使っている言葉らしい。後宮ではおしとやかにふるまっているってことだよね、多分。
インターネットがあるだけで純文学から現代の最新小説、最新アニメが見れる時代は最高。