昨日の獺祭 「交響曲 獺祭 ~磨 migaki~」初回レコーディングが行われました。
文責:広報 千原英梨
9月某日、大阪府豊中市の日本センチュリー交響楽団の練習場にて、「交響曲 獺祭 ~磨~migaki」が初めてオーケストラによって演奏されました。
このプロジェクトは、獺祭のために作曲された曲を発酵中のもろみのタンクに振動として聴かせてみようというもの。
作曲はアニメ「犬夜叉」の音楽や「題名のない音楽会」の編曲として大活躍の和田薫さん。演奏は飯森範親さんの指揮のもと、日本センチュリー交響楽団さんが担当。タンクに取り付ける特別なスピーカーを作ったのがONKYOさんです。
山口県下関市出身の和田先生の作曲される「世界初のお酒への委嘱作品」のタイトルが「交響曲 獺祭 ~磨~migaki 」であり、その曲を聴かせて造った獺祭の商品名そのものとなっています。
詳細は過去の記事をご覧ください。
https://www.asahishuzo.ne.jp/news/info/004075.html
この日は、全5楽章からなる交響曲のうち、もろみに聞かせる第2、第4楽章の録音が行われました。
飯森マエストロが指揮台に上がり手を叩くと、練習場の空気はピンと張りつめます。
すっと息を吸い込む音の後に始まった獺祭のための音楽は、それはそれは素晴らしいものでした。
曲についてここで詳細をお話することはできませんが、和田薫ファンにはたまらない、そして獺祭を飲むシーンをより豊かにしてくれる音楽です。
第2楽章は「発酵」第4楽章は「熟成」をテーマにされているのですが、獺祭のお酒造りや、蔵のある獺越(おそごえ)地域の風景が、より美しく表現されておりました。
まずは獺祭がこの曲を聴かせていただき、その後皆様にもお酒とともに味わっていただく演奏会にてご披露となります。
練習後、オーケストラ以外はホールを出て、別室へ。何度も納得のいくまでレコーディングし、チェックにも余念がありません。
演奏に細かく指示を出し、曲の世界観を完成させていきました。
レコーディングが終わった後、関係者で打ち上げに。
山口の郷土料理と獺祭を楽しみにながら、飯森さん、和田さんは
「お酒も音楽も嗜好品なんだから、自分たちも面白がって、お客さんも巻き込んで一緒に楽しまないと」とおっしゃいました。
ぼんやりとしていたプロジェクトが、やっと動き出した気がします。
大人が本気で面白がれば、こんなに凄いことができるんだと感激しました。
もちろんその「おとな」達というのが、各方面を代表するような素晴らしい顔ぶれ(その一員に獺祭を入れていただいて恐縮してしまいます)なのですが、とにかく愉快なことになっています。
プロの“遊び人”たちの本気が楽しみです。
「交響曲獺祭 ~磨~migaki」
【日時・会場】
2021年2月27日(土)
大阪府豊中市文化芸術センター大ホール
2021年2月28日(日)
山口県周南市文化会館
【出演】
指揮:飯森範親
管弦楽:日本センチュリー交響楽団