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「語学学校の自己紹介」より緊張するのは授業前の10分間
前回のホームステイにいたヤバいシェアメイトのおかげですっかり疲れ切っていたボク。
やっと留学らしく語学学校がスタートします。
経験のある人にはわかると思いますが、初日はとても緊張するもの。
今回はそんな「語学学校で緊張した経験」をお話しします。
初日、緊張のトラム
ボクがメルボルンの語学学校に通い始めた初日です。
ちなみにボクが通っていたのはACUという大学の付属の語学学校。大学に付属してるだけあって先生がマジメで教え方も上手でした。
色んなクラスに参加したり、友達の話を聞くと「自分の語学学校の先生たちはとても良かったんでなぁ」と、今になって感謝しています。
そんな学校に向かうトラムの中、窓から見えるフリンダースストリート駅や青い空を眺めながら、自己紹介のことばかり考えていました。
語学学校って英語を学びに来る場所ですよね。
でも、なんとなく、みんなすでにペラペラな気がしてならないんです。
地獄の雑談タイム突入
学校に着いて教室に案内されると、すでに数人のクラスメイトが談笑していました。
英語です。しかも、早い!
隣に座ったブラジル人のマルコが"Hi! Where are you from?"と話しかけてきましたが、ボクは"Japan."と答えるだけで精一杯。
すると、彼は"Oh, Japan! I love sushi! What do you like?"と続けてきます。
ボクは困って"I like... ramen?"と答えましたが、彼は笑顔で"Ramen! Delicious!"と言ってくれました。
少しホッとしました。有名な食べものあってマジ助かるわ。(しばらくこれゴリ押ししとこと得意になる)
「出身国による壁」への怨み
しかし、後ろの席から流れてくる流暢な英語の会話に耳を疑いました。
スペインから来たリオンとフランス人のソフィアが映画の話題で盛り上がっていたんです。
その時、出身国によって英語力の差があることを痛感しました。
スペインやヨーロッパの人たちはスピーキングの経験が豊富です。しかも言語的に英語に近いらしい。
日本はマジでスピーキングが弱いんです。これほど日本の英語教育を呪ったことはありません。ひたすら英単語を覚えさせてた中学の英語教師の後頭部に飛び蹴り加えたい。
だれも英語の自己紹介なんて教えてくれなかったじゃないか!!
この授業前の雑談タイムこそが、実力を試される一番怖い時間だと感じました。
ほんと、もう早く先生来て!10分長っ
ここはジェスチャーで勝負するしかない
いよいよ自己紹介タイムです。
意外にもリオンやソフィアも緊張している様子で、少し安心しました。
そしてボクの番。
開き直って、ボクは看護師のジェスチャーを交えて自己紹介しました。
胸に手を当てたり、血圧を測る仕草をしながら、"I'm Yamata. I'm from Japan. I'm a nurse."と言ったんです。
教室がほっこりした感じになり拍手に包まれました。みんな「話す」だけだった中で、ボクのジェスチャーが目立ったんだと思います。
一歩を踏み出す
その日の帰り道、パーラメント駅に向かって歩いてるときにぼんやり思いました。
"みんなペラペラ"に見えるのは錯覚である。
それでも自分がペラペラになりたい気持ちは変わりません。
明日からも、クラスメイトとたくさん話して慣れていこうと思いました。
語学学校での生活は、最初は自信を砕かれる場面も多いですが、結局は自分次第です。
何とか伝えようとする気持ち。それが大事なんだろうなと考えてたらレストランの前に到着。
実はここで今からバイトの面接があるんです。海外で働くってどんな感じなんでしょう。また緊張してきた。
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