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オーストラリアの薬局ルールを知らずに損した「え、抗生剤2つで$50?」
オーストラリア留学後、足を怪我してしまってクリックに行ったら、大きな病院を紹介され抗生剤を飲むことになりました。
オーストラリアでは基本的に外来では病院で薬が出ません。
というわけで近くの薬局にいくことに。
この体験で学んだことは、異国での医療システムの違いと、知識不足が招く思わぬ出費についてです。
同じような状況に直面する方々に、ボクの失敗から学んでいただければと思います。
薬剤師は無言のプロフェッショナル
薬局で白衣を着た薬剤師さんに状況を説明しました。
足首の腫れと痛みの具合、そして軽い発熱があることを伝えると、薬剤師さんは無言で棚から2種類の抗生剤を取り出してきました。
レジで会計を済ませる時、金額を見て少し驚きました。
2種類の抗生剤で1週間分、合計約$50。
うーわ。。日本での薬代と比べると随分高額でしたが、「海外だし、抗生剤は高いものなのかな」とも思い、特に質問もせずに支払いをしました。
学校で知った衝撃の事実
翌日、語学学校でクラスメートのリリーに休み時間、昨日の出来事を話しました。
彼女はメルボルンに住んで3年になるベテラン留学生。
「えっ、50ドル!?ジェネリック薬なら10ドルくらいで済むのに!」
リリーの言葉に、ボクの心臓は一瞬止まりました。
続けて彼女は「ボクが薬局に行くと、いつも薬剤師さんが『ブランド薬とジェネリック薬、どちらにしますか?』って聞いてくれるわ」と教えてくれました。
その瞬間、高額だと感じながらも支払った$50が、まるで目の前で溶けていくような感覚に襲われました。
ボクはそんなシステムがあることさえ知らなかったのでなんとも無念。
知らないと損する世界の真実
その日の夕方、ホームステイ先に帰るなり「ジェネリック医薬品」について検索しました。
調べれば調べるほど、自分の無知が悔やまれました。
日本では病院で働いていたので、何度となく耳にしてはいましたが実際に見ることはなかったような…
ジェネリック医薬品は、特許が切れた後に他メーカーが製造する医薬品で、有効成分や効能はブランド薬と全く同じなのです。
価格が安いのは、新薬の研究開発費用がかからず、広告宣伝費も少なくて済むかららしい。
それなのに、薬局では外国人のボクにその選択肢を提示してくれなかったのです。
調べているうちに、オーストラリアの医療制度についても理解が深まりました。
政府は医療費削減のためにジェネリック医薬品の使用を推進しているにもかかわらず、薬局では積極的な案内がないらしいこと(当時)も分かりました。
次は絶対に聞く!つもり…
支払ってしまった40ドルの差額は確かに戻ってきません。
でも、この経験はボクにとって大切な学びとなりました。
異国で生活するということは、こういった「当たり前」の違いに直面することの連続なのだと実感しています。
次に薬局で薬を買うときは、必ず「ジェネリック医薬品の選択肢はありますか?」(Do you have any generic options?)と聞くことを心に決めました。
そして、この経験を同じように海外で生活する日本人の皆さんにもシェアしていきたいと思います。
特に留学生の方々は、限られた予算の中で生活をやりくりしています。
薬代の40ドルは、カフェでの楽しいランチ2回分くらい。
知識があれば、より賢い選択ができたはずです。
この記事を読んでくださったあなたも、オーストラリアの薬局で薬を購入する機会があれば、ぜひジェネリック医薬品について尋ねてみてください。
知識と少しの勇気があれば、財布にも優しい選択ができるはずです。
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