オーストラリア移住から10年。連休最終日のモヤモヤとおさらば
日本はGWが明けた月曜日。Xのタイムラインにはどんよりした呟きで埋め尽くされています。
そこで自分は「最近連休明けでもテンション下がらないな」とツイートすると意外と反応を頂いたのでもう少し詳しく書きたいと思いました。
ボクは元々日本で看護師をしていました。シフト制なのでGWや正月も関係ない仕事なんです。それでも世間が休みのときに働くことが嬉しいことはありません。
GW明けの何となく重い空気は感じるし、そっちに引きずられて仕事に行くのが嫌になることも。
朝布団から出られなくなったり、通勤電車の中で目的地を乗り過ごしてブラーっと遊びに行きたくなったり、ケガしない程度に問題に巻き込まれないかなと妄想したり。
鬱の一歩手前か燃え尽き症候群でしょうね。
始めて「外国人」と一緒に働いたのは介護士として
そんな理由も後押ししてオーストラリアに移住するというプランを思いつき、思い切って移住することに。
看護師になって現地の介護施設で働くことができました。そこでの働き方は日本とは大違い。
自分の時間を大切にする(就業時間ギリギリに出勤)
完璧主義より完成主義(日本人から見ると雑)
家族との時間を重視する(就業5分前には帰り支度)
こんな良くも悪くも日本と違った環境で働いているとボクが今まで日本で頑張って働いてきたのは何だったんだろうと、アイデンティティが崩れるような感覚になりました。
ぜんぜん違う世界を見すぎてどう反応すればいいのわからない。
それから10年。今ではしっかりそんなメンバーの1人になったボクが仕事について振り返ってみると感じ方が変わっていました。
仕事は人生のある一部なんだろうな
日本では真面目で、きっちり、控え目な人が好まれますがオーストラリアでは「真面目」のハードルはガクッと下がります。
あまり神経質にならない程度に仕事をして、仕事の5分前に到着しても「あなたはいつも時間厳守するわね」と言われると、日本の「清く高潔であれ、常に高みを目指すべし」という雰囲気が自分たちを縛り付けているんだと気付きました。
仕事中にもコミュニケーション(あなたが思っている以上にスタッフ同士ぺちゃくちゃ喋る)を取りながら楽しむのがオーストラリア流。
仕事が終われば何より大切な家族との時間を優先して、エネルギーを充電する。
こんな人生を送ってる人たちはきっと仕事中心で時計が回ってる日本人とは違う感覚を持ってるに違いない。ボクもその1人になったからこそ連休の終わりに絶望を感じずにすんでいるのかもしれません。
色んなハードルがあってオーストラリア移住を皆さんにはお勧めできるわけではないけど、ボクのように苦しんでいる人が人生と仕事とについて考えるキッカケになれば嬉しいです。