迷ってるあなたへ!看護師がオーストラリア留学するメリット7選+デメリットも
オーストラリアで看護師になるメリット・デメリットは?
今の仕事を辞めて留学にチャレンジするほどいいの?
留学する前に戻ったとしてもしたい?
オーストラリアで看護師になるメリットがわからずなかなか決められないことはよくあります。
ボクはオーストラリアで看護師として働いて5年目。色んな職場で働いて良い面も悪い面も見てきました。
この記事では看護留学に興味があるというあなたに向けてオーストラリアで看護師になるメリット・デメリットを紹介します。
デメリットの対策も書いているので、留学を考えている人は失敗を最小限に抑えられます。
オーストラリアの看護師になったメリット7選
オーストラリアで看護師として働くメリットはたくさんありますが、ボクが実感したのは下で紹介する7つです。
ワークライフバランスを取れる
新しい価値観を持てる
英語が話せると世界が広がる
院内教育が整っている
働く人の権利が守られている
年収がアップする
永住権取得にかなり有利
腰痛になる回数が激減した
ワークライフバランスを取れる
ワークライフバランスとは仕事とプライベートの時間の割合のことです。日本ではなかなか自分の思うように人生を送らせてくれない職場が多いのが現状ですよね。
ボクはワークライフバランスを自分で決められるのがオーストラリアで働く最大のメリットだと感じています。それを可能にしているのは下の3つです。
残業がほとんどない
家族を中心にした人生を送る人もいる
社会が働き方の違いを尊重している
オーストラリアでは日本と違い、残業がほとんどないので仕事が終わればスタッフはすぐに帰ります。いつも残業していると仕事の時間振りが悪いと評価されるぐらい。
正社員やパートタイムなどの雇用システムは日本と似ていますが、いくつもの会社を掛け持ちしたり、コロコロと転職する人もいます。
日本との大きな違いは、性別、年齢などの条件に関係なくどのような働き方をしていても周りから非難されない点。
働くも、働かないも人生を自由に決められるのがオーストラリアで働くメリットの1つです。
新しい価値観を持てる
日本にはほとんど日本人しかいないので、良くも悪くも判断の基準は似ています。
それに対してオーストラリアは多くの国から人が集まる多民族国家。色んな人と働くと「価値観の違い」を強烈に感じます。
日本の職場で「あの患者さんちょっと変わってる」なんてことが、オーストラリアではほぼ毎日起きます。
国籍が変われば基準が変わるのも当たり前なのかもしれません。
日本人の「大丈夫!」と感じるレベルはとても高いので最初はストレスが溜まるんです。
しかし1度オーストラリアのユルい雰囲気に慣れてしまうと、自分もその中でのびのびとストレスなく生活しています。
英語が話せると世界が広がる
どこかの英会話スクールの宣伝のようですが、本当です。
オーストラリアで看護師になると英語がけっこう話せるようになります。
「けっこう」とは、個人差はありますが、日常生活で困ることはほとんどないぐらい。
もちろん努力や苦労、そして長い時間が必要ですが、その分メリットもたくさんあります。
色んな国を旅行して楽しめむ
インターネットで得られる情報量が増える
海外ドラマも見放題
好みによっては英語が話せることで楽しめるもの、知らないものに触れる機会が増えたのは事実です。
これは世界の共通言語を使って仕事をするメリットですね。
ここまでは概念的なトピックばかりでしたが、看護師の働き方にもメリットはあります。
院内教育が整っている
オーストラリアで働いていると院内教育がとても充実していて、ありがたく感じます。
仕事時間内に研修がある
専用のチームが講義をしてくれる
study leaveを取れる
日本では勉強会に参加するときは、少ない休日を使わないといけませんが、オーストラリアでは就業時間内に勉強できます。つまり給料が支払われるということ。
さらに研修専門のチームが講義をしてくれる病院もあって、その質も高い。
またstudy leaveはセミナーなどに参加するときに休日をもらって(給料あり)勉強できます。
看護師が学べる機会をサポートが豊富なので、もっとレベルアップしたい人にとっては最高の環境ですね。
働く人の権利が守られている
労働者の働きやすさもオーストラリアで看護師になるメリットです。
ここで働きやすさとは「権利が守られている」という意味。
日本で働いていたときは病欠を使う同僚をほとんど見たことがありませんでした。
みんな仕事の日は、30分前に来て、ちょっと体調が悪いぐらいでは休まない。
周りに迷惑をかけることを極端に恐れてますよね。
でもオーストラリアでは休みを取るのは働く人の権利だから当然という感覚なんでしょう。
お互いを尊重しているので職場の人間関係も良好(個人的な感想です)
いじめ
モラハラ
パワハラ
セクハラ
差別
これらの行為は厳しく罰せられますし、毎年講習を受けるほどです。
信じられないかもしれませんが、ボクはオーストラリアで上司に怒られた記憶がありません。
オーストラリアではスタッフの権利が尊重されているからこそ安心して働くことができます。
年収がアップする
給料の違いもオーストラリアで働くモチベーションになります。
日本の新人看護師の平均年収が約400万円なのに対して、オーストラリアでは約600万円。
業務内容がそこまで大きく違わないことを考えると、これは見逃せませんよね。
ただし、留学費用がかかるので単純に「オーストラリアで働け!」とは言えませんが、長い目で見ると違いは出てきます。
年収の差で見てもオーストラリアで働く方に軍配が上がりますね。
永住権をとるのにかなり有利
将来オーストラリアに住みたい!と考えている人にとって看護師になるのは有利です。
ボクは誤解していましたが、看護師になる=オーストラリアにずっと住めるワケではありません。
オーストラリアに永住するためにはビザが必要です。看護師という職業は優先的にビザを獲得できる仕事の1つになっています。
オーストラリアの永住権を手に入れるために看護師になる人もいるぐらい、移住する人にとっては魅力的なんです。
ここ数年の感染症により看護師不足が問題になっていて、世界中で看護師の奪い合いが始まっています。
この傾向はこの先もしばらく続くでしょうからオーストラリアで看護師になるハードルが下がる日が来るかもしれません。
オーストラリアでの看護留学はいいことばかりではなく、もちろん「ツラいな」と感じたこともありました。
腰痛になる回数が激減した
日本では患者さんの移乗は「よっこいしょ」と振り絞ったチカラと勢いで行います。
しかしその移乗方法、オーストラリアでは原則タブーです。
その理由は「看護師がケガをするリスクがあるから」
特に腰痛、背中、肩などはケガをしやすい部分でボクも何度もツラい思いをしていました。
オーストラリアでは人力の代わりに機械を使った移乗を行うので、ゼロになるとは言いませんが、ほとんど腰痛になることはありません。
しかもルールがかなり徹底されているので周囲も理解しています。
患者・医療者両方にやさしい医療を実践できるのも大きなメリットですよね。
オーストラリアで看護師になるデメリットとその対策
オーストラリアに看護留学をして働き出して約5年が経ちましたが、よくないこともいくつかありました。
ここではそのデメリットと、どうやったらダメージを最小限に抑えるかというボクの工夫も書いていきます。
オーストラリア看護師になるのは難しい
オーストラリアで看護師になるデメリットは、それ自体のハードルが高いことです。
留学にかかる時間
留学にかかる費用
英語学習の難しさ
他にもあげたらキリがありませんが、たくさんあります。
この中でボクにとって1番大変だったのは、英語を独学で学んでいて時間がかかったことです。
語学学習初心者にとっては何をどうすればいいのか、迷いの森から抜け出せないような感覚に陥ったことがありませんか?
ボクはもう少しプロから方向性を修正してもらうような工夫が必要だったと反省しています。
日本に戻れなくなる不安
日本に戻れなくなるというのは「もう日本に馴染めないんじゃないかなぁ」という不安です。
そんな不安よりも、上で説明した様なメリットがたくさんあるので、わざわざ日本に戻って働かなくてもイイのでは?とも考えてしまいます。
もちろん働くという意味ではオーストラリアの方が好みですが、
スイーツが充実したコンビニ
地域ごととのB級グルメ
細やかで行き届いたサービス
こんな文化や食べ物など日本の良い所はたくさん。
これらを楽しむために一時帰国はしたいですが、当分の間は日本で働かなくてもいいと思っています。
老後に不安はありますが、それはどの国にいても同じ。その時になってから決めればいいというスタンスです。
留学生の間がブランクになる
オーストラリアで留学生をしている間は臨床経験がなく、看護師経験はブランクになってしまいます。
ボクの場合は留学最初の2年間は現場に出てなくて、3年目の最後に実習でやっと再スタートという感じ。
久しぶりに採血をしたときは緊張で手汗びっしょびしょでした。そんな人に針を指されるのはイヤですね。
今バリバリ働いている人にとっては連休が続くだけで、違和感があるかもしれません。それなのに3年も!と思いますよね?
しかし、しばらく自転車に乗っていなくても、練習するとすぐに体が思い出して乗れるようになるもの。
1度染みついた習慣はなかなか忘れませんよ。
こんな人には豪看護師のメリットを活かしてほしい!
上で紹介したメリット・デメリットを考えて、どんなタイプの人がオーストラリアで看護師になるのがおすすめかということを紹介します。
個人的な見解ですので、ご了承ください。
人生をデザインしたい人
オーストラリアで看護師になるメリットを最大限に活かせるのは、人生を自分で決めたいという人です。
ワークライフバランスを取れる
新しい価値観を持てる
働く人の権利が守られている
このような条件はなかなか日本で整えることは難しいでしょう。
しかしオーストラリアという国だからこそ受け入れられていると思います。
自由な生き方に対する社会の受け入れの良さも選択を後押ししています。
今日本の働き方、社会に息苦しさを感じている人には「海外で働く」という選択肢もあることを知ってもらいたいです。
専門性やキャリアアップを追求したい人
看護師として成長を考えてる人にとってもオーストラリアで働くメリットは大きいです。
病院自体が看護師の成長を手助けしてくれる方法をたくさん持っているのは、日本にはない特徴ですよね。
治療技術や最新の医療機器などは国によって秀でている部分と、そうでない部分があるので一概には言えません。
しかし成長をサポートする態勢でいうとオーストラリアの方が整っています。
英語が話せるようになるとオーストラリアだけではなく、あなた次第で色んな国で働けるチャンスがあるのも魅力的です。
年収をアップさせたい人
給料の面で不満がある人にとってもオーストラリアで看護師をするのはおすすめ。
ボクは最初からお金目的で留学したわけではありませんでしたが、結果的に年収が上がって本当に良かったです。
日本で毎日ツライと思いながら働くよりも、
それなりに働いて
ある程度の給料をもらう
こんな生活に今のところは満足しています。
オーストラリアでガッツリ稼いでやる!という人にとっても、働き方次第では日本の年収を大きく上回ることが可能です。
収入の高さに重点を置きたい人もオーストラリアに来ることをおすすめします。
留学前に戻ってもまたオーストラリア看護留学したい?
これまで海外経験がなくて、日本で働いている人にとってオーストラリアに留学して看護師になるなんて大変です。
英語がまったく分からない
課題に追われて大学の図書館にこもる生活
看護師になるまで5年かかった
1,000万円以上の費用がかかる
好きなときに牛丼が食べれない
ボクの経験から上のようなことがあなたを待っているのだけは確実に言えます。
しかし、海外の医療現場で働いてみたいという夢を持っている人もいますよね。さらに他の国に行く可能性も広がります。
ボクが最も気に入っているメリットはワークライフバランスを取れるということ。
給料が上がり、休みがしっかりとれる働き方は何にも変えられない貴重なものです。
もちろん留学前に戻って苦労が待っているとしても、またオーストラリアに留学したいと思っています。
この記事を読んでくれたあなたはどうでしょう?自分で自分の人生をデザインしてみませんか?