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人々の時を止めてしまった、コロナの渦~アフターコロナにおける若者支援策を考える

こんばんは、だしのやです。最近、趣味小説の投稿なども色々(ようやく)再開できるようになったのですが、完全にnoteの存在を忘却していたため、ものすごく久しぶりの更新になりました(

Twitterで駄文投稿してる暇があったら、きちんとまとめた文章くらい書けよって話ですね…それはともかく、昨年書いたこちらの記事から、まもなく一年が経とうとしています。

私自身も、コロナ渦中において(※個人的にコロナ『禍』という表現が好きではないため、あえて『渦』と書いています)いろんなものがリモート、あるいはステイホームをベースにしたものへ置き換わり、自分の身体は動いていないのに、いろんなものが目まぐるしく動き続ける、実に奇妙な一年を過ごしてきました。

ワークスタイルも、ライフスタイルもガラッと変わりましたし、ぶっちゃけ色々イラついたり面倒だと感じたこともありましたが、なんとかあの手この手をこねくり回し、ぼちぼちな感じには収まったかな、と思っています。

ただ、それはワールドワイド的に見てもあくまで一部の人間の感想であり、多くの方は今もなお、七面倒臭い制約の中での生活を強いられているのが現状です(今更言うまでもありませんが…)。

去年一年間から、今もコロナに翻弄され続けるストレス、金銭的・肉体的負担は、私が伺っている中だけでも、本当に半端ではないと痛感します…。

ですが、それ以上に、私自身が色々お話を伺っていて危機感を覚えるのは、「コロナが蔓延しているこの現状にすら、適応し始めている人々と、去年から公私ともに翻弄され続けている人々の間で、潜在的な格差が確実に生まれ始めている」ことです。

各世帯や各個人における金銭的な損得の発生にとどまらず、貴重な学生生活の一年間を失ったり、仕事以外での社会交流のチャンスを逸したり、そんな話が身の回りでも物凄く増えてしまいました。
この一年で思うような成果や、描いていた未来を得ることが出来ず、不安や焦りを覚え始めている…そういうお話を伺っていると、これはもう感染症予防とかとは、全く別の次元の支援策を官民両方で早急に用意しなくてはならないと、一事業者にしか過ぎない私レベルでさえ痛切に感じるようになっています。

感染症本体が与える直接的被害だけでなく、それがもたらした様々な制約が、彼女たち・彼らの時を止めてしまったのです。

社会的経験、交流機会の損失が、いかに恐ろしいほどの負の影響を呼び込むのか、それは所謂、就職氷河期世代の就労環境問題や、ひきこもり当事者の人々の問題と、少しでも接してきた人なら、嫌というほど理解できるはずです。
非常に嫌な相関現象なのですが、こうした機会の逸失は、キャリアの浅い若年世代、家計基盤が弱い家庭ほどじわじわと、尚且つ後年になるほど、負の影響を強めてしまいます。

2021年3月の現状は、とにかくこれ以上コロナという大火事の火の手が燃え広がらないよう手を打つことで、どこも必死になっていて、こうした細部まで支援の手が行き届いていません。
ですが、NPOやボランティア団体の方が直面する生の現場では、既に社会経験の浅い若者、あるいは社会的基盤が弱い若者ほど、不利な状況に追い込まれ始めている…という、切実なレポートが上がり始めています。

この状況は非常に恐ろしいことで、「コロナの大火事の延焼をなんとか食い止めたと思ったら、家を再建できる人がどこにも残っていなかった」という社会状況を将来呼び込みかねません。

既にコロナ前から散々いろんな分野や本でも指摘されていますが、日本国内民間企業などの法人では、人財育成にかかわる組織の力、経営・管理職層の力、法人としての基礎財力が欠落し始めており、極めて早期からのキャリアがある超生え抜き型人財や、社会経験や基盤が十分にある人財をやたらと優遇するという、様々な構造的問題が生じています。
(※こちらはこちらで、別途解決の糸口を用意すべきだ…と個人的にも常々思っているのですが、今回の記事テーマからはずれてくるので、ここでは触れません)

こうした法人でさえ、(どうにか諸問題を誤魔化しながら現在までクリアしてきても)この一年のコロナの渦に飲み込まれ、決して浅くはない傷を負っているところが非常に増えています。

社会的な学習機会や経験を失った若者、いよいよ余裕のなくなった雇用主法人が、この先増え続けるとどうなるのか…? 一々悪い方向への想像ばかりしたくはないのですが、このような事態が解消されないと、第二・第三の就職氷河期とも言うべき負の遺産を作り、潜在的に発生し続けた格差の大拡散を招きかねないと、おおよそ推測いただけるのではないかと思います。

現在の官民の立案するコロナ対策・アフターコロナを見据えた対策については、私個人的にはベクトルは間違っていないと考えています。ただ、全体を俯瞰してみても、将来像にダイレクトに影響する若者世代への視座が欠けているという印象がどうしても拭いきれません。
緊急手術かつ応急処置的なコロナ対策が遂行できた後になったとしても、この問題解決には速やかに着手するべきです。そうすることで、色々なところで起こりかねない負の連鎖を食い止められるでしょうから…。

現在行われている若者ケア的な支援施策(自殺防止事業など)については、最低限のライフラインの継続で当然であるとして、学生生活の機会を失った若者への補償的なギャップイヤープログラムの促進、正社員雇用~インターン~アルバイトを問わない幅広い就労機会の提供あるいはトレーニング、学費補助制度の拡大、若者主体の事業立案への機会・資金支援等々、まだまだやれることはあるはずです。社会経験という財産をいかに若者に獲得してもらえるよう、どれだけ官民双方の大人が努力できるか、近い未来を左右する一手はこの一言に集約されると思います。

私自身も、小さなデザイン業者でしかなのですが、雇用や社会交流の機会創出の場面に於いて、できる限りの工夫と努力を続けていこうと、計画を練り始めています。
まだまだ不確かなことが多すぎるくらいの、ぼんやりとした現在の状況ですが、そんな中でも似たような志やモチベーションを持った、ニア若者世代の方、あるいは大ベテラン世代の方々が、一人でも増えてほしいな…と願っています。

…久々にnoteを書いたと思ったら、めちゃくちゃ固い感じの話になっていまいました。ただまあ、この話は私自身がこの一年、ずっとモヤモヤしていたことでもあるので、やはり現在の社会状況を見て逃げられない話題だなとも感じています。亀の歩み的なプロジェクトにはなると思われますが、進捗として出せるものができてきたら、世の中に放っていきたいですね…。

そんなわけで、仕事に戻ります!( ◠‿◠ )」オウ

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