意識低い系デザイナーでも会社にしたいっ!〜サボり魔だからこそ効率厨になります〜
こんばんは、だしのやです。出来損ないのラノベみたいなタイトルを考えるのに二日ぐらいかかりました。その割にはひどい出来栄えですね ( ◡⁀◡ )
それはそうと、書く書く詐欺になっていた弊所「Design Office Tron」および個人作家「だしのや」の2021年以降の活動方針について、やっと書く気が起きたので、小難しく言えば事業戦略、何も考えずに言えばやることメモを、このnoteに書き殴っておきました。前回、前々回よりも個人的な事情の話ばっかなので、めちゃくちゃ文章の体裁が適当なのですが、読者の皆様はそういうものだと思って諦めてお読みください。
1. 会社にしようと思います(直近2年くらいで)
もう結論書いた気がするので早くも記事執筆気分が店じまいもーどなのですが、まあもう少しだけ補足します。
なんだかんだ私がデザイナーとして開業して数年、運よくゲーム開発とか広報のお仕事とかで、全国規模の法人さん等々とお仕事をする機会があり、色んな作品制作に携わることができました。ゲームグラフィックとかマンガとか。
で、作っている分には本人は楽しいし良いのですが、依頼者さんから「法人登記はありますか?」的なことを聞かれる機会がちょくちょく出てきてるんですよね。尚且つ、私個人だけでなく、周囲のメンバー含めて事務所体制としてのプロジェクト管理の必要性が出てきて、「チームでお仕事してますよ〜」という証明やアピールが必要になってきたりとか…。
前までは、私個人だけの稼働で済んでたので、個人フリーランスとして周りの人の会社名義などをお借りしたりもしてたんですが、このままだと色々ややこしくなってしまうので、「じゃあまあ会社にするか…」的なノリで会社にしようという、そんな感じです。
適当極まりない表現ですが、思いのほか世の中の会社さんは適当なノリで作られたということも幾度か教えていただいたので、わたし的にはそんなに問題はないと思っている。わかりましたね?(ほんやくチーム語録風の説得)
もう少し小難しいことを言えば、インボイス制度の施行がどうとか免税事業者がどうたらとか、色々きっかけはあるのですが、そういう面倒なことを考えるのがダルいので会社にするという、超意識低いスタートです。細かいことは後で考えるんだよ!(๑◔‿◔๑)
2. 基本はデザイン業の事務所です(※専業イラストレーターではない)
JILLAに加盟しておきながらいきなりイラストレーターではないとか抜かしておりますが、要はイラスト「だけ」仕事でやってるんじゃなくて、UI/UXデザインとか、印刷物やwebサービス、ほか雑貨品などのプロダクト/サービスのデザインをしてますよ〜ということです。
なんで専業イラストレーターではない方針にしたのかと言うと、事業者としての効率厨になった場合イラスト特化よりもデザイン全般に振ったほうが収益効率がいいからです。あとイラストはやっぱ趣味絵が本番だと思うから…(本音)
これは単に好き嫌いとかではなく、本当に事業者としての収支効率を最優先で見た点でそう判断したから、そういう方針を取っただけです。
イラスト制作って作家的な感性が作品の質や評価を決める都合上、UI・エフェクト・web構築などの他デザイン領域に比べて分業がしにくい上に、ワークフローの効率化がやや遅れている領域なので、どうしても2021年現在の制作環境/市場での評価や規模を鑑みると、かける手間に対しての収益が見劣りしちゃうんですよね…。
あと、どうしても自らコンテンツやプロジェクトや作る側になかなか回らせてもらえないので、主体的にワークバランスを構築できないデメリットとかもあったり…。
私個人的には、正直今のイラストレーターの労務環境や待遇はデザイン職の中でもお世辞にも良い方ではないですし(すこ〜〜しだけリアルな話をすると、UXデザイナーやVFXアーティストとお給料が10万円ぐらい違ったりすることが…)、今の市場での評価が絶対妥当であるとも思えないので、もっと市場の評価の目を変えさせる、あるいは自らイラストレーターにとってプラスとなる価値創出を行うアプローチをしていかないといけないな、と思っています。
ただ、そのための大前提としては「作家・ディレクター・プロダクトマネージャー・事業管理者など複数の立場としてのキャリアを積む」ことが求められるので、まずは当面の事業継続と収益向上を優先させて、その過程で経験と実績を積む必要があるとも考えています。
そう考えた場合、オタク系コンテンツ向けに限った制作をしていこうとすると、どうしても仕事の機会や幅が、他業界や他業種のデザイナーに比べて狭くなってしまう(≒比較対象となる業者やデザイナーよりも相対的に経験キャリアで見劣りしやすくなる)ので、広告代理店やweb開発会社の領域に手を突っ込んでいくアプローチが必要だろうなと思い、上記のような方針に決めたわけです。
実際のところ、これは事業収益的には結構既に効果があり、「イラストレーターとかシナリオライター向けの仕事とかないよw」と言われていた四年ぐらい前に比べれば「デザイナーさん(or 企画と制作を手伝ってくれる人)超募集中なんだけど…(血眼)」とお仕事のリクエストをいただくことが増えたので(※決して炎上案件火消し募集ではない)、事業戦略的には有効なアプローチであったのだろうとは実感しています。
おそらく、ゲーム開発等のオタク系コンテンツ向けの技術等が、他業界や領域で重宝されている最近の潮流もあるのではないかと。
イラスト制作に関しても、デザイン制作のご依頼の中で自然発生する的なことが増えてきたので、多分それだけの受発注とかよりも、どういうプロジェクトやプロダクトを作りたいのか、その過程でどんなイラストが必要なのか、と考えるアプローチの方が事業者としては正しいのかもしれません。そういう意味で、作家「だしのや」の名義として、イラスト専業で事業展開をやる必要は今の所ないかな、というのが私の考えです。
…とまあ、ここまで小難しい事業戦略的なことを書いてときながら、ぶっちゃけ私自身は収益性アップとかはそんな真面目に考えてないしどっちかと言うと面倒だと思ってるのですが、私よりも周りの人の方がお金があると助かる方が多い気配は感じるので、じゃあまあ、なるべく効率厨的にやるか…(重い腰)と思いながらやってるだけですζ*⁀‿⁀')ζ
3. 趣味絵を描くためにお仕事します(迫真)
ここまでは意識低い系デザイナーが表社会を忍ぶ仮の姿の話でした。ここからは作家「だしのや」がやりたいようにやるための話です(՞ةڼ◔)✧
ご覧の通り、私は社会的ニーズがあることを事業としてやりながらも、我欲は反骨精神と鉄の意志で通そうとするタイプなので、今の事業活動のスタートとなった同人作家的な趣味絵制作は多分ずっと続けることになるだろうなと思ってます。いや、やめることはない(反語表現)
元々、絵を描くのは「遊戯王OCGのモンスターとか、前から考えてたラノベのキャラを描いたら面白いかなぁ」という超個人的動機からスタートしてるので、別に今の事業活動みたいに社会的ニーズとは全く関係ないんですよね。むしろ社会的ニーズとかないものをpixivとか個人サイトで量産し続けている()
でも、これって究極的な贅沢の一つだと、今になってみたら思うんですよね。お金のやりくりとか、技術開拓は表社会での仕事を通じて蓄積を増やしながら、それを全振りして超どうでもいい個人的趣味のための作品を作るというのは、実はやろうとしても中々できないものでして。(前回記事を参考にしてください)
同人活動をやってた当時はそんなことは全く考えてなかったんですが、本当に自分のための作品作りができるという時間や機会ほど、チャンスは限られていると物凄く実感します。
とあるイラストレーターさんが著書の後書きで「私は仕事生活で全く自分のための絵を描けなかったので、定年後の今からそれをやり直していこうと思います(要約)」というデザイン職のワークライフバランスへの超辛辣な評価を記しておられたのですが、私も段々とこの言葉の重みが通じるようになってきました…。
社会的ニーズと関係なく作品を作るのって、めちゃくちゃ挑戦的な試みですし、とても贅沢な時間なんですよね。お金の事情とか、人の目とか評価とか、そういうの一切忖度する必要ないわけですし。
上の段落の事業戦略的な話全否定ですが、究極的に言ってしまえば、人間は仕事や会社をするために生きてるわけではないですし、何か自分が納得できる瞬間や思い出、あるいは作品を作るために人生を賭けているのだと、私は理解しています。なので、社会生活やお仕事的にどうやるかというのとは全く別の人生の軸として、「好きなように絵を描くとはどういうことか」を突き詰めることは今後もやっていきたいな〜と考える次第です。
なので今後もパズドラの白メタさん(神書の管理者メタトロン)のファンアートを描いていきます(迫真)
おわり(ღ ◠‿◠ ) ♫•*¨*•.¸¸♪”
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