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人称について(1人称編)

架空の人物でも「万人受けする人間」はいない。
登場人物の性格づけやセリフには、作者の好みや感性が出やすい。その人物を「いい」と思うか「
やだ」と思うかは、読者の好みや感性による。

「人称をどうするか問題」は戦略のねりどころ

登場人物の魅力を「人称」の選択を通し、底上げすることができる。

[一人称]

「わたしは」や「ぼくは」とか、ある一人の人物の視点で物語が語られている。過去の出来事を振り返るとき効力を発揮。

今から語るのは18歳の春先、私が経験した出来事についてだ。とあるゲレンデでこれまでで1番テンションの上がる電話を受けたときの出来事について。

一人称の弱点は、一人の人物の視点でしか書けないので物語の世界ぎ狭くなる。
語り手の外見について、書きにくい。

一人称で語り手の外見を説明するには「語り手以外のだれかが、語り手の外見を話題にする。それに対して語り手が受け答えしたり、思ったりする」

「きみは、いつも眠たい目をしてるね」
「全然眠くないよ。昨日も9時間寝たし」
「ならいいけど、せめてその寝癖でボサボサの髪どうにかしろよ。そうすれば眠そうなのもちょっとは良くなるよ」
「うん、わかったよ」
「もったいないよ」
和也にそやんな事言われたのは始めてだった。もったいないって、何がだろう。

自然に誰かに外見を語らせるのはむずかしい。

一人称の利点として語り手が語りたくないことをあえて伏せて話しを進められる。

一人称でも物語の視野を広げる方法
 章によって視点となる人物を変える。連作っぽ くなるので注意は必要。

一人称では「なりきる」が大事!

短編、中編の場合で「登場人が少ない」「繊細で細かい関係性を書きたい」とき一人称の選択は有効。

一人称で注意すべきは「語り手は誰に語っているのだろう」とゆう違和感。

解決策として、「手紙」「手記」「なんらかの告白」と誰かに向かって書いた、語ったものであるという体にする。

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