2月27日 ぬいぐるみ
2才の娘にはお気に入りのぬいぐるみがある。
「トンちゃん」という名前もある。
寝るときや散歩のときもいつでも一緒だ。
忘れて出かけてしまったときなんかは大泣きする。仕方なく取りにかえる。
最近彼女は某教育番組を観るようになった。いろんなキャラクターやお兄さんお姉さんが出てきて踊ったり歌ったりする番組だ。いつも夢中になってみている。
そして、先日せつなくなる出来事があった。
彼女が夢中で、それを観ているところにトンちゃんを持っていき「一緒に観たら」と手渡した。
「いらない」
彼女は言い、受け取りを拒否した。
心臓が一瞬小さくなるのを感じた。なんで...と思いつつ、トンちゃんの顔を見る。
いつもと同じ目をしている。
トンちゃんを握る手にもう片方の手を重ね彼女のとなりでその番組を観た。
今、彼女はトンちゃんと一緒におひるねをしている。