3月1日 唯十一無十二
ラーメン屋に行った。
初めての店だ。店内はカウンター10席、4人掛けのテーブルが4つある。日曜日の昼時で10人ほど並んでいた。
店先にでかでかと「唯一無二」と書かれた看板がある。
わたしの「唯一無二」の解釈は「この世でただ1つ同じようなものは無い」だ。そう考えるとちょっと怖いくなった。
ラーメンは好きで、これまでにたくさんの種類を食べてきた。美味いと思うラーメンも多く食べている。そのどれとも似ていないのか、それで美味いのか。不安になる。
「唯十一無十二」と書いてあった方が安心かもと思う。
順番が来て注文をして、ラーメンを食べた。
ラーメンは「唯一無二」だった。看板に偽り無し、これまで食べたことのない味だ。
だけど、わたしの舌には合わない。美味いと思う人は思うのだろうな。
確信した。わたしは「唯一無二ラーメン」よりも「唯十一無十二ラーメン」が好きなんだと。