冷静沈着な人が慌てるとこ見ると安心する

2020/6/17

バイトからの帰り道は割と雨が降っていたけど、いざ走ろうと外に出たらやんだ。ありがたいものである。

今日も、就活のおかげさまで、バイト終わってから走る前まではちょっとだけ、ブルーな気持ちーーー!って感じだった。ははあああ絶対web面接落ちた…とうずくまりたくなりながら、面接での質問が引き金となって高校時代の記憶がガッと蘇ってきた。
これは!思いっきり落ち込みながら走れるぞ!すごい、小説みたいだ!と思ってたのに、一緒に走る友達の顔を見たらけろっと忘れてしまった。取り戻せない過ちと青春を嘆いて、悲しい気持ちで胸一杯にして、それこそミュージックビデオさながら雨の中濡れつつ走る日はまだまだこないみたいだ。いや、そんなのない方がいいけど。
でも、雨に打たれている人ってすごくかっこいいと思ってしまう。ヒゲ男のイエスタデイのミュージックビデオ、無限に好きだ。

なんで雨にカッコ良さを感じるのか考えてみて、おそらく雨のイメージが濡れている人と結びついてその人の内面を想像してしまうからなのだろうと結論づけた。
ここでの雨のイメージは、「冷たい、静か、暗い、規則的な、悲しい」という感じだ。このイメージを、ずぶ濡れになっている人に無意識にかぶせて、理性的でクールな、哀愁を帯びた表情や雰囲気だと錯覚しているのだろう。やっぱかっこいいな。

小学生の時、初めてクールっていう言葉に出会って、憧れた。
落ち着いて反応が薄くて頭がいい、そんなクールな性格になりたくて、いやそもそもなろうとしてなるものじゃないんだが、あまり顔に感情を出さないようにしたり、ツンツンしてみたり、まあ変な方向に頑張っていた。結局一日ともたなくて、あっさりやめた気がする。

今はご覧の通り超絶感情的、右脳人間だ。冷静沈着のれの字もない。大人になるにつれて落ち着くはずなんだけどなあ。おかしいなー?

バイト先には、めっちゃくちゃ仕事できてクールな女の人がいる。接客から注文まで完璧で、しかも教えるのもうまくて、ものすごく尊敬している。でも、隙がなくて雑談はしづらいなあと思っていた。

だが、この前何かを間違えたらしく小声で「やっちゃった!」というのが横に居た私に聞こえた。めっちゃくちゃキュンときて、これがギャップ萌え…!と衝撃を受けていたのだが、同時にその人も間違える事があるという事実にホッとした。
人間だったんだなあ…

冷静沈着さんのギャップって恐ろしい。ちょっと羨ましくなりつつ、まあタイプ違うし、と思い直して接客を続けていた。

紙袋にお品物をまとめようとして、それを待っている強面のサラリーマンの手荷物が、やや多いことに気づいた。恐る恐る「紙袋におまとめしましょうか」って尋ねたら、ぼーっとしてたみたいで「えっ、あっ、お願いします」とちょっと慌てていた。
なんだかホッとして、いい気分で品物をまとめてお渡しし、ありがとうございましたと送り出した。やっぱり、人は人の子なのだ。

全人類に親近感が湧いたところで、紙袋に雨除けビニールをかけるのを忘れていたことに気づいた。そう、今日は雨だったのだ。

#3km
#ダイエット記録

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