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旧東海道を走る その1 品川〜戸塚

 10年ぐらい前から走り始め、当初は大会に出て自己ベストを上げるために頑張っていたが、今は健康のための週末ジョギングとして走ることを続けている。
 近頃は山道に出かけることもあり、そこがかつての街道だったりして、当時の姿を思い浮かべながら走ることに面白味を感じるようになった。
 幸いなことに、自宅から走って行ける距離に鎌倉があるため、古道と呼ばれる場所を訪れることも多い。

 そんなことから、昔の道筋が残っているルートを探してゆるく走っている。その魅力が伝わるかわからないが、旧東海道を走ったので紹介する。
 まずは、品川から戸塚まで。なお、旧道が無い区間は電車で移動した。





北品川~大森海岸 4.7km

 走ったルートをカシミール3Dのスーパー地形図上に表示する。地形が見えるのでなぜ、そこに道があるのかがわかりやすい。

北品川~大森海岸

 まずは、北品川から幹線道路になっていない旧東海道を走る。ここは旧東海道品川宿として観光地化されていて、歩いている人もお店も多く、街道としての当時の東海道をイメージできる。

北品川

 この区間は、並行して走る第一京浜に吸収されることもなく、旧東海道として存続できている。

南品川あたり

 「鈴ヶ森刑場跡」を過ぎると、旧道はここで第一京浜に吸収される。第一京浜は走っても面白くなさそうなので、大森海岸駅から六郷土手駅に電車で移動する。

大森海岸駅付近


六郷土手~新子安 9.1㎞

 この区間は、多摩川と鶴見川の2つの大きな河川の河口エリアなので平坦な道が続く。

六郷土手~新子安

 六郷土手駅を降りてすぐに多摩川を超える。

六郷橋

 川崎に入り、第一京浜から旧道に入る。宿場町として当時から栄えていた街中に幹線道路は造れなかったのだろう。川崎の繁華街として今もにぎわっている。

川崎

 川崎宿を抜けて、八丁畷駅の踏切を渡る。当時は街はずれの田畑の間のまっすぐな道だったようだが、今は家が立ち並ぶ街中だ。

八丁畷駅

 鶴見橋を渡る。

鶴見橋

 鶴見駅前を過ぎるとのアーケード街に入る。イベントでにぎわっている。

鶴見駅前

 生麦事件碑を過ぎると、再び第一京浜に合流するため、新子安駅から神奈川駅まで電車で移動する。


新子安


神奈川~保土ヶ谷 5.2㎞

 神奈川宿から保土ヶ谷宿までのルート。海沿いから内陸に入るのでアップダウンが出てくる。

神奈川~保土ヶ谷

 昔は、横浜駅あたりは内海であり、旧東海道はその周辺を迂回する。

台町

 相鉄線の天王町駅の辺りの商店街を通る。今回のルートの中で一番賑わっていた。

洪福寺松原商店街


保土ヶ谷~戸塚 11.2㎞

 東海道最初の難所の権太坂を超える、今回の最終最長区間。

保土ヶ谷~戸塚

 走り始めると直ぐに有名な権太坂だが、駅伝で有名な権太坂と違い、旧道の権太坂は山の尾根まで上がるので、もっと勾配が急で長い。

権太坂(旧道)

 権太坂が江戸から京都へ向かうときの難所なら、当然逆方法から来る人にとっては別の難所が存在する。それが品濃坂であることを今回の探訪で知った。なかなか姿の良い坂道だ。

品濃坂

 坂を下ると国道1号線と合流する。太陽も大分西に傾いた。

不動坂

 途中旧道ルートに入ると、歴史を感じるレンガ造りの倉庫みたいな建物もある。

レンガ造りの倉庫

 
 かつて存在した戸塚駅の大踏切の案内板の前で本日の行程は終了。休憩や移動の時間も挟んで長時間走ることになったが、旧東海道のいろいろな表情を見ることができて楽しめた。

 次回は、戸塚から先の相模湾沿岸の旧東海道のルートを紹介する予定だ。

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