【遊戯王マスターデュエル】エクシーズフェスティバルを変な十二獣で遊んだ話

　マスターデュエルで開催されている、エクシーズモンスター以外はエクストラデッキに入れることが出来ないイベント『エクシーズフェスティバル』を完走した感想です。

　今回のイベントですが、エクストラがエクシーズしか使えないだけでなく、竜機巧やエルドリッチ、みたいなエクシーズしかなくても、またはエクシーズが無くても強いタイプのデッキのキーパーツならびにエクストラの使用を封じたりする一部のカードが使用不可となっており、KONAMI側も相当気合を入れてる模様。普段のレギュ改訂からそうしといてくれ。
　エクシーズしか使わずに強いデッキとなれば限られて来ます。パッと思い付いたのは『十二獣』『LL』『ヌメロン』『ホープ』『壊獣未界域』等。特にヌメロンはかなり多かったですね。最も効率的に勝てて単純だからでしょうかね？
　他に対戦したデッキだと、『マドルチェ』『電脳堺』『ギャラクシー』もいたり、エクシーズを使わずとも戦える『帝』『チェーンバーン』『クリフォート』『パシフィス』なども結構いました。その中で電脳堺からロンゴミが出てきた時と帝がエネコンしてきた時は驚きましたね。なんでそんなカード入ってるんだ…

十二獣

　そんなエクシーズフェスティバルで私が使用したデッキは『十二獣』。変なカード満載の十二獣です。

　このデッキは、十二獣をエクシーズ召喚すると反応するブラックガーデンやおジャマトリオとデュオによって相手の盤面をトークンで埋め尽くして相手にエクシーズ召喚させないようにしよう、というのがコンセプトです。正直な話、エルドや宣告者、過度なエクシーズメタのカードが使用不可なのに、おジャマトリオやおジャマデュオが使えることと、ブラックガーデンも使えるのはおかしい。特におジャマトークンは帝もクリフォートも死ぬレベルのカード。トークンはエクシーズ素材に出来ないから解答が無ければ一方的にワイルドボウに突かれるだけになってしまうという。サンダーボルトやライストが幅を利かせている一方でブラックホールは使われなかったり、妨げが使用不可、良くて激流葬くらいしか退かす方法が無かったりしてこの盤面ロックはかなりの強度を誇りました。

採用しているカード等について

　十二獣カード群から。
・ラビーナ
ローズトークンと同じ攻守で、横で出れば特攻による自壊を防ぐのと場の十二獣の維持に繋がる。また、回収効果も持ち、X素材の時に魔法カードの対象か、守ってくれる。こいつを素材にしなかったせいでエネコンにわからされました。黒庭で無理矢理蘇生させることができるのも強み。

・ヴァイパー
十二獣Xを1200パンプさせて戦闘した相手だけ異次元に飛ばす効果も付与する蛇。黒庭と一緒の初動だと、勝手に相手のローズトークンを飛ばしてしまううえに守備力も届いてないので必ずヴェスパネイトに変換しよう。詰めに掛かる時の要。

・サラブレード
手札交換させてくれたり高打点だったり貫通付与してくれたりでかなり大事なカード。攻撃力は1600なので黒庭の蘇生範囲。ヴァイパーの時と同じだとヴェスパネイトに変換することになる。

・ラム
守備2000、蘇生持ち、罠の対象になった時に回避できるようにするなどで場持ちを安定させてくれる、このデッキの要石。

・エクストラのカード
ハマーコングとドランシア以外の十二獣は3ずつ。ワイルドボウで削るのが主なダメージ源になるため多めに採用。ヴェスパネイトはヴァイパーとサラブレードが初動の時に欲しいのと単純に火力が足りないので複数枚。アーゼウスはこのイベントやるなら入れとけよみたいな枠。

・ブラックガーデン
このデッキのコンセプトの肝。十二獣が連続でエクシーズ召喚できるので、それを利用して相手の場にトークンを送りつけて盤面を埋めてしまおうという魂胆。相手が壊獣やパンクラ、ニビルをアドバンス召喚しなければ純粋にエクシーズ軸で戦うデッキは泣きを見る。しかし、帝等にはかえってアドバンテージを与えてしまう為かなりピーキーな一枚。蘇生効果も頭に入れておくと、特にアーゼウス起爆後などのタイミングだと無理矢理ゲームを続けたり勝負を決めに行くことができる。

・おジャマデュオ／おジャマトリオ
なんでお前らは許されてるんだってカード。これらでヌメロンを簡単に黙らせられる。十二獣じゃなくてもこれらのカードで相手を硬直させたりできるうえに、チェーンバーンとかのバーンデッキだと自業自得や仕込みマシンガン、仕込み爆弾の加点にもなりかなり優秀。また、みんながライストやサンボルばっかり使ってくれてブラックホールが飛んで来ないのでかなり場持ちが良い。破壊したら300ダメージが入るのも嫌らしさがある。普通にランクマで使おうとするとシュライグにされるゾ！

・月の書／強制脱出装置
自由枠。バーンカードなどを入れても良い。安定した強さが欲しいならこのルールは月の書が多分一番強い。


　うららや未来龍皇の不採用については、うららは止めるようなカードが少ないこと（Gは貰っても解答が無ければ盤面ロックで終了するため）、未来龍皇は壊獣が思いの外多く飛んで来たこととエクストラがカツカツになり過ぎた為不採用となりました。


　プレイングとしては、未来龍皇や十二獣対策に壊獣が多く現れるので、なるべく2体を盤面に残すようにターンを渡します。サンダーボルトも飛んで来るのでヴェスパネイトとラムかラビーナを残せれば御の字です。
　ターンが帰って来たら、ワイルドボウでチクチクとダメージを取りつつ、ヴェスパネイトやアーゼウスを作る事を念頭に入れて、ライカでラムなどを残しながら少しずつ盤面を作り上げていきます。アーゼウスは基本的に4素材以上になるように、また、いきなり２ターン目に作るよりもヴェスパネイトを優先して作ったりして2、3ターン後に一気ライフを取れるように算段を立てながら展開します。

『エクシーズフェスティバル』、その実際の話

　マスターデュエル初のイベントとのことで期待に胸を弾ませて臨んだんですが、先に書いたヌメロンよりも多く当たったデッキがありまして、まあ今回のイベントをやった方ならご存知だとお思います。みんなどんな感じの構築のデッキなんだろうとか、分布としてはどんな感じなんだろうとか、色々気になっていたんですよ。しかし、いざ幕が上がってみるとそこには大量の不発弾が転がっていたのだった……。
　
　早い話、自爆デッキが横行していたんですよね。それはかなり非効率で相手にも依存していたりする詰めが甘くおざなりな完成度の低いタイプの自傷デッキ。低レアリティで固めてるとは言え、一人で自爆しきれるまでに数ターン掛かったり1ターンで終わらせるなら手札4枚使ったりしないといけなかったりでお互いにこの世で最もカスみたいな時間を過ごさせるデッキ。自爆に関しては別にどうも思いませんけども、高速周回を謳い文句にしてるのに何ターンも掛かるのが気に食わないし、手札に揃えるべきカードが多いし、そして何故か勝てる見込みがあると判断したら急に目の色変えて来るわで…正直な話、そんな変なデッキ使うよりも真面目にデッキ組んだ方がポイント簡単に手に入るんちゃうか？って…
　しかし、今回のイベント、最初の方はイベントポイントは勝てば100、負けて50だったので、そりゃあポイント集めるだけならさっさと負けて1試合5分よりも5試合を5分で終わらせられる方が効率的でしたよ。でもそれもすぐに修整が入り、現在は勝つと貰えるポイントが5倍の500になったので普通にデュエルして勝ちに行く方がこの自爆デッキ使うよりも効率的です。

　ちなみに、自爆デッキ最適解は魂のリレーです。自傷ダメージではありません。魂のリレーは手札2枚で完結して、使えば相手には特殊勝利のボーナスが入って相手もウハウハなんで使うならこっち使ってください。デッキが高いとかいうのならば普通にレンタルデッキでも使うなり安く組める帝デッキでも作るなりして勝ちに行ってください。

　ともあれ、エクシーズフェスティバルのような特殊レギュレーションのイベントは今後もまた開催されるでしょうし、その時には自傷周回よりも勝つ方がより有利にイベントを進められると良いですね。
　それと、自傷周回が悪いとかが言いたいんじゃなくて、やるならきちんと最後までやってくれって話です。変にターンを渡されてもね…その動き呪眼とかでもやるかもしれんやろって…

また今度！