星空とチェロ
アンリ・デュティユー(1916/1/22 - 2013/5/22)のTimbres, espace, mouvement (La Nuit étoilée)(音色、空間、運動 (星月夜))(1978、改訂1991)
ゴッホの星月夜に想を得て作曲、基本は四管編成で打楽器も多彩な大編成なのですがヴァイオリンとヴィオラを欠いているのでストラヴィンスキーの詩篇交響曲を思い出しますが別世界。チェロは最前列を半円状に指揮者を囲む指定で、1991年の改訂により三章構成、中間部にチェロ合奏だけの「間奏曲」が挿入されたことで他の楽器との対照性が際立った様に思います。
https://yomikyo.or.jp/pdf/book/orchestra-201602-02.pdf
武満徹(1930/10/8 - 1996/2/22) の オリオンとプレアデス(犂と昴) チェロとオーケストラのための(1984)
すき (プラウ)
と、すばる
だすね。こちらはチェロ協奏曲の体裁で、
第一楽章:犂(オリオン、Orion, Lento, quasi una fantasia):
オリオンの「3」に向かって、独奏チェロの「メリスマ」が明確化してゆく。
第二楽章:と(と、and, Intermezzo):
独奏カデンツァとオーケストラとの柔らかな対話
第三楽章:昴 (プレアデス、Pleiades, Allegretto):
スバルの七つの星、フィナーレへ
の三楽章構成。
数字の3と7が曲構成の隠れた秘密だそう。聴いただけぢゃ分からんのが武満徹。第二楽章のタイトルは「と」っつうのがおしゃれ。