全く機能していない役所の相談窓口
役所は建前上、何でも相談してくださいとしていて相談窓口を事細かに設置していることが多いです。私が住んでいる地域も覚えきれないほどたくさんの相談窓口があります。しかし、役所の相談窓口は全く機能していません。
私は普段騒音等に苦しめられており改善を求めて役所に相談したことがあります。話は聴いてくれるのですがそこから全く進みません。「貴重な意見をいただきましてありがとうございます」そこで終わりです。
その後どうなったのか教えてもらえるのかと訊いても「会議にかけます」「情報を回していきます」という返答が返ってくるのみで、後日どうなったのか役所から連絡が来ることはないし問い合わせをしてもまた1から話をして全く同じ結末のループになります。
この部署ではダメのかと違う相談窓口に替えても全く無駄に終わります。「情報を回していきます」というのは最終的に担当する部署に相談内容を連絡して終了を意味するのです。問題の部署の問題の担当者が何もしないと決めたら何も話は進まないのです。永久に。
無駄に相談窓口が沢山あるのでどこかで解決してもらえるような錯覚してしまうのです。なにか事件が起きたときにニュースの中で「同じ問題を抱えてる人はこちらの相談窓口に」と役所の相談窓口を説明していることがありますがあれも無駄に増えた相談窓口の残骸だと思います。解決するための機構がないのに相談だけ受け付けている。それが日本の相談窓口です。
縦割り行政という言葉をご存知だと思います。日本の役所は横連携がとても弱いです。相談で掛けた窓口が管轄違いだと掛け直さなくてはいけないし酷いときは自分でどこに掛ければ良いのかすら教えてくれません。
私が騒音問題を解決しようと色々と調べて色んなところに相談しまくった結果分かったことがあります。日本の役所は縦割り行政ですらありません。縦の中の上下ですら連携がとれておらず上下の監督も出来ていません。問い合わせの内容をメモして残しておくということもしていないですし同じ部署の同じ人にすら電話をかけるたびに1から説明し直す羽目になります。
全国で同じような問題が繰り返され、最後は法改正でやっとループが終わる・・・そんな光景はこういう実情が原因なのだと実感しました。