ビニールプールと道路族
Xでビニールプールに関するツイートが発端で子供の声騒音問題について議論が白熱しているようです。
まずは道路族というものについて説明しなくてはいけないです。過去には道路について利権を持っている政治家を示す言葉でしたがその用途はほぼ失われ今は別の意味で使われています。端的に言えば家の前で子どもを遊ばせる行為です。
騒音がもっとも大きな被害で交通の危険の問題もあります。遊び方は様々ですが夏になると多くの人から報告があるのがこのビニールプールです。
上の写真のように壁に囲われた広い庭で遊ぶならば大した騒音にはならず微かに聞こえてきたとしても近隣の人は許容し、ときには微笑ましいと思うこともあるでしょう。
しかし、庭がなく道路や家の前の駐車場でビニールプールを設置した場合は事情が異なります。隣家まで数十センチしかないにも関わらず壁を作らない家がスタンダードとなっている現代日本では遊び声はすべて近隣の家の中にまで届くことになります。
水遊びは子どもにとってはとても楽しいもので思わず大きな声や奇声をあげてしまいがちです。別の遊びの数倍大きい騒音が発生することになります。
大人がそれを理解して近隣に迷惑をかけないようにするのがベストですが一部の大人は他人への迷惑を全く考えず苦情を受けても無視します。
ビニールプールは昔から存在していましたがテレビやSNSで芸能人が家で遊んでいる様子が目につくようになり、コロナ禍でプールが閉鎖されたいたこともあり近年になって全国に一斉に流行りだしたようです。
プールはどの街にもありますし少し遊びたいだけならば家のお風呂で水遊びをすればよいと考えられますが、一軒家を手に入れた人は上記の芸能人たちと同等の遊びが自分たちは可能であると得意げになってしまうのでしょうか。
X上で今回の議論の元になったのは小学校の教師のポストでした。何度も注意されているのに繰り返していることに批判的な声も多いですが、逆に擁護している人も見かけます。「子供の声を騒音と思うなんて」という論理です。
それに対して、普通に遊んでいる声ではなく金切り声等の異常な声が問題であってそれを知らない人がとやかくいうのはおかしいという声が多いです。子供の声問題で今までここが争点となったのはあまりなかったように思えます。
私も子供の声騒音の被害を受けているので分かります。窓を閉めてしまえば全く気にならないレベルの子が大半ですが一部強烈な奇声をあげる子どもがいます。窓を閉めたうえでノイズキャンセリングヘッドフォンを使って音楽をきいていても貫通してきます。(ヘッドフォンはソニーの4万円程度のものです)
子供の声を一括で考えるのではなく異常な声が存在してることを認めて、それが迷惑にならないようにするにはどうしたら良いのか国民全員が考えなくてはいけないと思います。
被害を受けている人をお前が異常なだけだとか我慢しろだとかいう人は自分が人の心をなくしてしまっていることに気づいてほしいです。
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