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[創作SS]お前は作品なのだから[ワンライ]

友達と適当にお題と制限時間を決めて創作ショートストーリーを書くお遊び企画です。生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
もしよろしければあなたも私達と同じお題で書いてみませんか?

決まり事

  • お題「お蔵入り」

  • 制限時間:30分(諸事情により短縮)

本編

「お前はボツだ。」
俺は父の一言の意味がよく分からなかった。
いつものように学校のテストを父に見せる我が家の恒例行事の中放たれた一言。
「え…ボツって何が?そりゃ今回のテストはイマイチだったけど…次は!」
「次などない。今日はもう寝なさい」
席を立ち背中を見せる父に掛ける言葉はない。
寝なさいと言われた俺に許された行動は寝ることだけだ。
父は大企業の社長ですごい人だ、尊敬もしてる。
他の家に比べたら厳しい教育を受けてきたが、裕福な暮らしもしてきた。
何より父の会社を継ぐために頑張ってきたんだ。
ボツってなんだ?機嫌が悪かったのかな?
明日早く起きて謝ろう。

翌朝

朝起きたら家に父の姿はなかった。
その代わりテーブルに一枚の紙が置いてあった。

"お前が存在していた記録はすべて消してくる。
その代わりにお前と同じ誕生日に死産した子供の戸籍を生きていることにしてあるから、今後その家の子として生きていくこと。最低限の金は渡してある。

お前は私の息子としての傑作のラインを下回った。
お前はお蔵入りだ。蔵代わりに家を用意してやっただけありがたいと思いなさい。
お前は私の作品なのだから。"

それだけだった。

俺は父を殺した。
なぜ復讐されることを警戒していなかったのか。
それとも昨日の今日で来るとは思っていなかったのか。
あっさりと殺せた。

これはまだ中学生の俺が父の残した作品すべてを奪いお蔵入りにする物語

感想

30分は短すぎる!
あとお題が難しい!
ギリギリになって最後畳んだから急展開になっちゃった
次は1時間でやるぞ~!

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