【述懐】イメージのはなし【麻雀】

みなさん、はじめまして、あるいはごきげんよう。
実家に麻雀の自動卓がある、ゆきのおー。です。(実家もなにも、独立できていないので、実際は今暮らしている家にあるわけですが…)

麻雀から想起されるイメージ

ところで、みなさんは、麻雀というとどういうイメージですか?
幼い頃の私のイメージは「賭け事(ギャンブル)」「裏社会」「ヤ●ザ」「なんか怖い」というイメージでした。

私がこどもの頃、麻雀といえば、漫画では麻雀の勝敗の有無により人生を大きく左右する賭けをするような作品が多くあり、ドラマでは反社会的な人物が登場する際にタバコを燻らしながら麻雀卓を囲んでいる描写が見られるという感じでした。

そんな私のイメージは、ある作品に出会ったことで、大きく変わることになります。

『咲-Saki-』という作品

原作は小林立氏。(作画はシリーズによっては、別途作画担当者が作画されていることもありますが、本編は作画も原作者である小林立氏が作画されています)
アニメも複数制作されており、その第一作目のアニメを視聴したことが、私が『咲-Saki-』を知ったきっかけでした。

麻雀というと「賭け事」「アングラ」なイメージが強かったのですが、『咲-Saki-』により競技麻雀の世界を知ることになります。

競技麻雀は、現実の世界でも存在しており、現在はMリーグがとても有名なので、ご存知の方も多いかもしれませんが、当時はMリーグが発足されていなかった時代です。

『咲-Saki-』は、そのタイトル通り、宮永咲という高校生の女の子が主人公です。過去の経験から麻雀を嫌っていた彼女が、ある少女との出会いをきっかけに、麻雀部に入部し、一緒に全国大会優勝を目指すようになる、というのが物語のはじまりです。

スポーツ漫画ともいえるような部活ものであり、青春ストーリーでもある、ぜひ一度ご覧になっていただきたい、おすすめの作品です。
最初は麻雀がよくわからなくても大丈夫です。かわいくて魅力的な女の子がたくさん登場するので、その子たちの交流や成長、活躍を見るだけでも、十分に楽しめます。なんなら、私は、(見ているうちに)役は覚えたけれど、いつまで経っても(麻雀の)点数計算できないくらいです。

麻雀っておもしろい

『咲-Saki-』に影響されて、実際に麻雀をプレイしてみると、麻雀というゲームのゲーム性の高さやその面白さに、非常に感服するものがありました。

多くのボードゲームと違って麻雀は運が大きく絡むので、将棋や囲碁・オセロといった、対等な条件では実力者に絶対に勝つことができないような競技と違い、麻雀は、運がよければ、まったくの素人がプロに勝つこともできるゲームです。
かといって、完全に運だけで決まるわけでもないというのが、ゲームとして、とても優れていると感じます。先程、運がよければ素人がプロに勝つこともある、と述べましたが、何回何十回何百回と対戦すれば、当然ですが、プロの方が勝率はよいですし、そもそもの打ち方自体、プロは素人と違ってミスをほとんどすることがありません。実力があれば、負けにくくなりますし、勝ちやすくもなるでしょう。
運だけで勝つこともありながら、運だけでいつも勝てる訳ではないというのは、まぐれによる勝ちも容認しつつ、同時に頭を使って努力する価値自体は肯定するということを意味していて、それは、麻雀というゲームの飽きることのない面白さの重要な要素であると思います。

ゲームは、まったく勝てないとなると、それはそれで楽しくないと感じる人が多いと思います。かといって、完全に運次第なのも、実力者にとってフェアじゃありません。
誰もが同じルールのもと、楽しむことができる、成立する、というのは存外難しいことです。


心がけたいこと

『咲-Saki-』に出会わなければ、私は麻雀を「危ないもの」というイメージのまま、実際の麻雀に触れることはなかったでしょう。そして、麻雀の魅力やゲームの面白さに気づくこともありませんでした。振り返れば、もったいないことをしていたと思います。
この経験は、抱いていたイメージが必ずしも正しいとは限らないということを強く実感する出来事でした。

それ以降、私はなんとなくのイメージや風聞ではなく、実際に体験したり、経験してから判断するように心がけるようになりました。
もっとも、すべてにおいて、なんでもかんでも体験することがよいと常に言えることではありませんが(たとえば、麻薬や覚醒剤など、一度経験したことがその後の人生に致命的に影響を与えることもあります)、そういう気持ちは大事にしたいと考えています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
みなさんは、実際に体験してみてイメージを覆された経験はありますか? コメント等で教えていただけたら嬉しいです。

次回の記事でまた、お目にかかれますように。それでは、ごきげんよう。ゆきのおー。でした。



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