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空腹
お久しぶりです。
前回の投稿から9ヶ月以上たっていました。
とりあえず生きてます。
avenir'eに所属する池内さん主催、かわいいコンビニ店員飯田さんの舞台が7月11日から始まります。
タイトルは『空腹』
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(イラスト:Mayuki Oikawa)
稽古場見学にも行かせてもらった帰り道にビジュアルを見返して、地獄みたいな絵だなと思った。(作品を見事に表していて)
遮断された部屋で死んだ目をしている人物。手には可能性の機器。遮断された部屋。外の綺麗なものに殺される。抜け出せない。
それでも生きている。毎日毎日。
「とりあえず生きてます」冒頭でそう書いたのも、作品と自分を重ね、そうだなと思ったからかもしれません。
実家が裕福で。パートナーが支えてくれて。お金があって、時間があって、やりたい事が出来る。それに比べて自分は…
などと、18歳の頃のどす黒い感情を思い出しました。
僕でいうと18歳から空腹です。
高校卒業間近で父が亡くなり、弟も妹もまだ学生だったので働く一択だったあの頃の選択肢の無さも観ていると思い出す。抜け出す術を知らない。奨学金も追いかけてくる。
余暇を楽しむお金すら無かった、満たされないあの頃の記憶。
観る人の内にある景色や体験が、内側からドロドロと溢れ出してくる、そんな作品です。
あとは本当に皆さん素敵です。前回もそうでしたが、今回も稽古場で学ばせてもらいっぱなしです。
これから劇場に入って音照美術でより深くなる今作がめちゃくちゃ楽しみです。
では。
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