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#ダースレイダーの音楽話 #12 過ぎ行くものたちを再生する

George Harrison 『All Things Must Pass』(1970)

間違いなくジョージの最高傑作なのだが、僕はソロビートルによるアルバムの中でも屈指の出来だと思っている。
全体を流れる静かで、少し怒りを帯びたテンションは入院中に奮闘する僕の気持ちとずっと並走してくれた。そしてタイトル曲。全ては過ぎ去っていく。そう思う事が瞬間瞬間の苦痛では人生最大レベルを更新していた日々をゆっくりとしたテンポで落ち着かせてくれる。
病院で過ごす無限のように感じる時間をどう過ごか? "Isn't It a Pity" ああ、あの時なんであんな事言ったんだろう? ワーワー言いすぎたよ。今度話さないきゃ……そう思う事がまた治療の目標になっていくのだった。
ジョージもとうに旅立ち、このアルバムを支えるビートを作り出していた1人であるアラン・ホワイトが2022年5月に他界した。オールシングス・マスト・パスト、過ぎ行くものたちを再生。

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