ナイフを作ってみてよかったことの一つ

勤め始めて、鉄についていろいろ知ったり学んだりすることになったのだけど、いまひとつわからないことが多かった。

鋳鉄と鋼鉄の何が違うのか、とか、鋼鉄はどうやって作っているのかとか、粉末鋼てなんだ、状態図の見方、熱処理がしてあるとか無いとかどういうこと?、鋼種ごとの熱処理条件が最初から決まってるのは何故?とか、なまるってどういうこと?とか、思い返すといろいろある。

いちおう勉強して解かったような顔をしていたが、実はよくわかっていなかった。それが、ナイフを作るようになってから、飛躍的に理解が進んだように思う。

まあ、別にナイフを作ったことで頭の中だけのことが肌でわかった、というようなことでは無くて、自分のことに引き寄せて考えると頭が良く回るというか、身が入るというか、そういうことがひょんなきっかけで起きることがあるということだ。

でも、案外自分が作っているナイフだとこういうことだな、みたいに考える対象があるとないとで結構違うのだ。ナイフを作ってみてよかったなと思うことの一つだ。

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