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水中で加湿器を使うとどうなるのか

加湿器
人間の上位互換である。

部屋の湿度を無理矢理上げる禁断の家電であるが
これを湿度100%のその向こう側、
水中で使った
本稿ではその記録を記述する。

入水前
今回は海を加湿することになった。
加湿器を連れて海にやってきたが
加湿器、いきなりへばっている。
どうしたのかと尋ねると
「暑いの苦手なんできついっすわ!」
とのことである。
確かに加湿器は冬稼働させるため、
現在はオフシーズンである。
そのため身体の調整もできておらず、かなりきつそうである。
しかも初めて見る海である。これを加湿するのだ。
今までは冬の乾燥しきった家屋で無双してきたため、
自分は強いとつけあがっていたようだが、
これが世界である。
家の中の加湿器大海を知らず、といったところだろう。

入水
入水し電源を入れた。
加湿を始めた。
水蒸気が出る所に手を近づけると
ほのかに何か出てる感を感じる。
加湿器の様子だがかなり焦燥している。
無理もないだろう
これが海である。
加湿などという概念を超えた
「生命の源」なのだ。
すごい量の水だし、湿度云々を完全に超えている。
加湿器はここで限界を越えなければならない。

2時間後
入水から2時間たったが 特に変化はない。
加湿器はずっと水蒸気を出しているが
何も起こらない。
湿度計は入水の際に壊れた。
普通に防水非対応であった。
これ以上続けた所で何の収穫も得られない
引き返そうと思ったその時、
加湿器が突然ワナワナと震えだした。
どうしたことかと思っていると
水蒸気出る所からとてつもない勢いで
水流が発生し、私はそれに乗せられ天に上った。
これが世に聞く「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」である。
雲の上にたどり着くと島のようなものが見えた。
間違いない、あれが空島である。
空島は本当にあったのだ。
すべてが報われた瞬間である。

その後
空島にたどり着いたはいいものの
帰る手段がないため現在途方に暮れている。
加湿器であるが未だに
「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」を放ち続けており、
青海では社会問題になっているそうだ。

誰も得しない展開となったが
やってしまったことはしょうがない。
我々の研究は続く

運動クラブ 研究チーム

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