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NHKニュースクリップ(2024年6月9日号)
NHKでは、またもニュースを中心に、信じられない誤りと不誠実なサイレント修正が繰り返し行われました。情報の「参照点」なる意味不明な概念を標榜している一方、実態がいかにそぐわないかが明瞭になっています。
有識者の奇妙な擁護はNHKの世論工作の成果か?
このnoteでも「新報道サイト」についてはこれからお伝えしていきますが、放送現場とは別の部署の人間(通称・ラスプーチン)が主導しているためなのか、かなり奇妙なサイトになるとのことです。
よほどそれが嫌で工作したいのか?はたまた、有識者の人たちの認識が不十分なのか、旧コンテンツの更新停止に対してNHK報道局への擁護論が朝日新聞にさえ掲載されていました。
大体共通するのは、「NHKのWeb独自コンテンツのクローズは、世の中に出回る情報の総量が減るから国民の知る権利にとってマイナス」という論調です。
しかし、私に言わせれば、こんなのは現実を全く見ていない虚言です。
地方局のネット独自コンテンツの実態
まず、NHKのネット独自コンテンツの品質というのは非常に低く、ほとんど情報価値を持ちません。特に地方局では酷く、3番目に大きな名古屋局でもこんな状態です。
他には今の時期だと新人アナウンサーの謎のプロモーションが多数投稿されてもいます。
アナウンサーとかが頑張っていることは認めるにせよ、これが果たしてわざわざカネを掛けてWebに発信するべきものとは私には思えません。この手のものが無くなっても影響は無いでしょう。
Web独自コンテンツ=テレビ視聴者の軽視
私は現実を知っているので、NHKのWeb独自コンテンツ=放送/映像スキルが無い人の「とりあえず」業務だと痛いほど理解できています。当然、取材もできませんから、大した内容はありません。
では百歩譲って有益な取材も含まれていると仮定したとき、どうでしょうか?テレビでは出していない有益な情報をWebで発信するというのは、明らかにTVしか見られない受信契約者を軽視していませんか?しかも、そんな用途に受信料を使うなど、その契約当事者は認めていないはずです。
しかも、NHKのWeb独自コンテンツは、NHKの公式サイトのほかは、一部のプラットフォームでしか流通しておらず、誰でも見られるYahoo!のようなサイトには掲載されていません。アクセシビリティの点でも課題があります。
受信料を原資に取材した「有益な情報」とやらを、誰もが手軽に見られはしない場所に掲載しているとしたら、これもまた情報格差を作り出す由々しき問題と言えるでしょう(実際は、無益なのですが)。
かように、有識者様の情報発信は全く現実を見ておらず、ネットワーク報道部系の「陳情」でも受けて、無批判にそれを受け入れたのではないか?と疑わざるを得ません。
NHKは公共放送です。まずはテレビ放送を充実させ、それをWebにも下ろすのが基本です。この原則をくれぐれも忘れないで頂きたいですね。
「プロジェクトX」の広告宣伝利用に見るSNS発信の弊害
私は、NHKのSNS配信も全面廃止すべきだと考えています。例えば、こちらのスバル社のPostをみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1717974737259-LTfL0wkYMn.png?width=1200)
6月10日朝現在、まだ公式サイトにも掲載されていない情報が、スバル社のXアカウントで告知されています。
スバルはかなり異常な例ですが、他にも、NHKのPostをRPする形でのプロモーション利用が多数実施されています。RPは原理的に防げませんから、広告宣伝利用を防げないということです。
これは、明らかにNHKの原則を無視していませんか?NHKは広告宣伝に利用されると分かってXにPostしているわけですから。
相次ぐNHKニュースの誤報とサイレント修正
今回、私が重くみているのが、ニュースによる誤情報発信です。軽微な問題のように感じる読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、内実は深刻です。実際の事例を見てみましょう。
まずは、鹿児島県警の一連の事案について。
こちらのニュース、「勾留の理由を明らかにする手続きが鹿児島簡易裁判所で行われ」とありますが、異なる情報が当初はWebに掲載されていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717975164160-8sFOVxcPTu.png?width=1200)
まだWeb Archiveにも残っているかもしれません。当初、NHKは「鹿児島地方裁判所」と情報発信していました。
これが何を意味しているのか?Webに情報を掲載するのは、Web系のデスク(恐らくネットワーク報道部)ですが、そのチェック機能が全く働いていないということです。こんな間違い、ありえません。
大津での事件 先走りの誤情報発信も
さらに、他社の記者から驚くべき不祥事についての情報提供もありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717975424475-Xr3OIdZcQ6.jpg?width=1200)
この事件、その社の記者の方が仰るには、実際の逮捕は14:05を回ってからだったとのことです。にも関わらず、13時台に先走った速報が(恐らく近畿管内で)出されていたのです。
Webでも不審な動きがありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717975531636-X1aauiWAay.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143582397/picture_pc_13d0c409cdf4770fc6dac1e730f5431b.png?width=1200)
どうも、実際の逮捕前に、容疑者の実名込みで情報を先走って出していたようなのです。記者の方しか気づかないかもしれませんが、これは重大な報道倫理違反であり、フェイクニュースの最たるものです。
では、このような腐敗をNHK幹部はどう捉えているのでしょうか?
【メンバーシップ】編集会議の「なあなあ」ぶり
報道局幹部が集まっての編集会議では、このようなミスに対して驚くほど「寛容」な様子です。
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