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NHKニュースクリップ(2023年11/12号)

この1週間、特にニュースで相次いでいたテロップ等のミスが非常に深刻でした。例えば、北海道の雪のニュースで、場所が「東京 渋谷」となっていたりするケースがありましたが、項目中には修正が行われていませんでした。

こうしたケースは、通常、アナウンサーが当該項目を読み終えた直後に修正するものです。アナが気づかなくても、副調で編責や誰かしらスタッフが気づいてモニター画面や天の声で修正を入れるのが普通です。しかし、今回は、枠の終わりまで「おことわり」はありませんでした。

いかに放送中の職員・スタッフも画面に興味が無いかを象徴する事例です。この1週間、大きなニュースこそ見受けられませんでしたが、水面下ではNHKの崩壊が深刻化しているのでしょう。

大河ドラマでも「ありえないミス」が相次ぐ

現在放送中の「どうする家康」でも、私の感覚ではありえないミスが相次いで報告されています。

本多を本田とたびたび間違えたほか、結城秀康の康の字、榊原の榊でも修正が行われていたとのことです。

NHK職員だったら、一度は戦国時代関連の歴史紀行くらい作りますので、この辺の基礎知識はあるはずです。

あれだけ大勢のスタッフが関わって、1話あたりの制作費が5000万とか推定される番組でこんな初歩的な間違いが多発するなど信じられません。

こちらも、番組そのものに無関心な職員・スタッフばかりなのでしょうね。でなければ考えられない間違いです。

NHK受信料訴訟は、本当にやむを得なかったのか?

1週間での最大のトピックは、こちらの訴訟でしょうか?

記事やリリースを見る限り、未契約にも関わらず視聴しているフリーライダーに対して、割増金も含めた支払いを求めたようです。

先のニュースだけでなく、捏造報道や誤報が相次いでいて、正しい情報を発信する役割さえ果たせていないのに、なぜこのような強硬手段に出られるのかが私には理解できません。

大体、今回の件では、1件あたり10万円にもならないでしょう。明らかに法務部や弁護士事務所に支払う金額、関連するNHK職員の人件費の方が高額だと思われます。

では、背景にある狙いは何か?AV Watchの記事内にヒントがあります。

NHKでは現在、受信設備を設置していながらNHKの受信契約を締結できていない世帯数をおよそ900万件と推定しているが、その900万件に対して訴訟や割増金を課すことは「全く考えていない」と説明。

当該AV Watch記事より引用

この推定が妥当かはさておき、もし900万件から地上契約だけでも取れたら年間で約1100億円になります。900万件訴訟をしたらNHKが破綻しますので、言ってみればただの見せしめですね。

しかし、完全に逆効果で、むしろNHKの存在意義に対する疑問の声が高まる結果となっています。

私が未契の人の立場だったら、こんな面倒なことになるならTVアンテナ自体が要らないと考えるでしょう。

BS再編も影響か?制作会社の倒産が過去10年で最多に

NHKのBS(HD)がまもなく3波→2波へと削減されます。

TV業界自体の不況はありますが、BSの番組が減る関係で経営に影響が出ている制作会社も多数あるとのことです。誰も見ていない番組でも、随分コストを掛けて発注していましたからね。受注している企業的には美味しい案件だったと思います。

倒産件数が過去10年で最多に至った背景には、NHKのBS削減も影響していると考えられます。

ただ、BSってとにかく最初から不健全なんですよ。もともと難視聴対策だったところ、海外特派員まで騒動員して海外ソフトの権利等を取得。さらには、地上波と共食いするような内容の番組も多数制作されるようになっていきました。

「朝ドラ」と「大河」の先行放送以外ほとんど見ている人もいないのに、波としてはコストだけはバカみたいにかかる不健全な状況が生じました。

BSについては、ネット配信を巡って9億円不正などのNHKの根幹を揺るがす問題が起きるなど、とにかくカネのためなら何でもありという風潮がNHK内にはあります。

早く4Kと8Kも削減するなり、HDとあわせてBS4Kの1波に整理して、その分値段も安くすべきだと個人的には思いますね。総合と教育と緊急用のラジオ以外要らないです。

8Kの存在意義を2Kの効率化に求めるのか?

とりわけ存在意義が薄いのがBS8Kです。午前中はそもそも放送されていませんし、受信できる人もほとんどいません。職員だって1度も見たことが無いのに制作しています。

8Kといえば、最大の課題は2Kや4Kと両立しない点です。

少し噛み砕いて言いますと、8Kの素材や番組って、考え方が全く違うから通常番組に転用できないんですよね。BS4Kまでは素材を放送センター2Fのファイルベースステーション(Fステ)等で変換して編集にも使うことがあるのですが、BS8Kでは通用しません。

例えば、私の元上司(すでに亡くなった)がボヤいていたのは宝塚のステージの番組です。

8Kだと基本的にはステージのフィックスになります。大体、PANやズームをすると見辛くてショックがあるんですよね。大画面を前提にしているので、広い画で置いておくような編集になります。

すると、ダウンコンして総合に持っていこうとしたときに成立しないんです。2Kで見ると、まるで定点カメラの映像がそのまま流れているようになってしまいます。

その関係で、8Kカメラに加えて2Kのカメラも複数台入れて、結局8K版と2K版を制作することになって手間とコストばかり増えるというわけです。

こうしたネガを受けてなのか、ある意味、逆転の発想とも言える技術がNHKから公開されていました。

8Kカメラからのトリミングでマルチカメラを実現するということですね。

普通に考えたら、照明やセッティングが鬱陶しいだけですし、安価なHDカメラを複数置いた方が制作的には楽ですよ。何なら、ペット用の見守りカメラならディレクターが自分でアングルも調整できますしね。画質は悪いですが、定点ってそんなもんです。

また、変に大掛かりなことをしなくても、ソニーのカメラに搭載されているオートフレーミングのようなものを転用した方が安価でしょう。

技術開発自体は大事なことですが、「8Kカメラを置いておけば2Kの制作が楽になる」という方向で来るとは驚きました。

しかし、NABE自体も個人的にはかなりどうかと思いますが、こうした技術の実験場としてもやっていくんでしょうか…?私も、番組の存続にあたって「新技術」を売りにしていたことはあったので分からなくはないですけど。

NHK報道局の組織的不正経理を巡る「自殺」が報じられる

私のnoteとXでもたびたびお伝えしてきたNHK報道局の組織的不正経理について、「選択」という媒体が次のような記事を掲載していました。

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