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NHKニュースクリップ(2024年10月6日号)

この1週間もまたNHKでは不祥事が相次ぎました。

1つは労災の件。別項目で詳報しますが、私が知っている件と同一だとしたら、管理職(当時はチーフ・リード)の方です。

もう1つは、皮肉にもNHKの【独自】ともなった技術系職員の泥酔トラブルです。

NHKは「厳正に対処する」と強気のコメントを出していますが、所詮は個人がプライベートの時間に起こした事案です。一方、「偽装辞任」と非難が集まる傍田前理事の件は「組織的不正」です。国際放送がおかしいと分かった上で放置していた上に、責任を取ったように世間を欺いた事を思えば“組織犯罪”に近いものです。

厳しく対処すべきはどちらなのか?言うまでも無いですよね。

国際放送問題「辞任の理事」の件は“強行突破”か?

まずは、週刊誌でも報じられた傍田前理事の件についてです。週刊新潮は自宅まで直撃されていましたがノーコメント。何がアカウンタブルなのでしょうか?

しかし、「辞任の理事」がXのトレンドにもなっていたにも関わらず、事情通の方に探りを入れたところ「続投」だとか。

結局、選挙に話題を持っていかれて「批判が世論の大きなうねりにまで発展することは無い」とNHKは見ているようです。こんな甘い措置、世界を舐めているとしか私には思えませんが、悲しいかなNHKに対して日本国民さえも無関心だから仕方がないのです。

NHKの一部でもコエツ氏は英雄視されている?

さらに呆れた話が飛び込んで来ました。

コエツ氏は中国で英雄視されているとの事ですが、NHK内でも同様なのだそうです。

実はつい最近、傍田前理事の辞任に伴う人事異動の内示が発表されました。報道局長が理事になるほか、就任したばかりの社会部長は編集主幹に昇格するなど、僅か数ヶ月でランクアップした幹部が複数いるのです。

外向けにはNHKの存立に関わる重大事案と言いながら、内部では得をしている職員もいます。そこから「皮肉」的に「コエツ氏は幹部連中の一部にとっても英雄だな」という声が出ているわけです。

結局、蓋を開けてみれば、AIだの収録だの本質的ではないうわべだけの対策を宣言しただけで、処分は形ばかり。むしろコエツ氏のNHKに対する批判が正しかった事を証明するような結果になっています。

ネット受信料1100円は妥当か?

NHK内部の不正に切り込む気が感じられない朝日新聞が独自を出しました。

記者会見や公共放送WGなどでも散々言われてきた話で、何がスクープなのか私には分かりかねます。せめて、地上契約と同額である事の異常性は指摘して欲しかったと思います。

ですので、私が代わりに指摘します。

幾つか理由はありますが、最も大きいのは、地上波よりサービスが明確に劣る点です。リアルタイム性が必要な緊急報道がバッファの関係で遅れる事に加えて、権利の問題でネット配信できない映像が多数あります。今のままでは位置情報に基づいてL字や速報スーパーを入れる事も不可能ですから、「命綱」にはなり得ないのです。

もうひとつは、インフラの維持コストを通信事業者と視聴者に依存している点です。基本的に放送網をNHKが整備し維持管理している放送受信料とは本質的に異なります。

他にも、映像がスマホなど主なスクリーン用には作られていない点や、録画したものをDVDやBD等に保存できない点など、地上契約よりも明らかにメリットが乏しい以上、1100円はあり得ません。より安価でなければ説明が付かないと私は思います。

大体、こんなものに契約を申し出る人がいったい何人いるのでしょうか?NHKは記者会見でも契約数の見通しを一切答えていません。

結局はメリットの乏しいWebサービスの構築のために億単位、いや数十億、数百億単位での無駄遣いを重ねる事になりかねません。

300円くらいにした方がマシでしょう。

そもそもの放送サービスの劣化も深刻

読売新聞に興味深い指摘がありました。総合テレビも「新プロジェクトX 旧作アンコール」のような詐欺的な再放送は多いのですが、BSは更に深刻です。

再放送が多いのを隠すために「選」にしているケースが多いという指摘です。

「再」にしてしまうとラテ欄が本放送のものに縛られるから変えたいという事情もあるようですが、素直に「再」とすれば良いものを、違う表記にして視聴者を混乱させるのは不誠実だと思います。

取材・制作力の低下とコストカットのダブルパンチで再放送に頼りたくなるのはよくわかります。フジテレビだって昼間に堂々と90年代のSD画質のドラマを再放送していますし、視聴者ニーズはある程度はあります。

しかし、後ろめたい事を隠すが如くレトリックを弄するのは、「偽情報」対策を謳う公共放送がやるべき事とは思えません。せめて、正直さや誠実さくらいは最後の砦として守って欲しいものです。

ニュース・番組で深刻な誤りが相次ぐ

ニュースでは所信表明演説に関しての誤情報がありました。NHKはSNS投稿を削除しているので、公益のためスクショを掲載します。

NHKが削除したPost

所信表明演説は10/4です。なんでこんな事を間違えるのか?明らかにSNS投稿の確認フローにも担当者の能力にも懸念があります。

真珠湾攻撃が1945年?「映像の世紀」もありえない誤り

先日の「映像の世紀」では、真珠湾攻撃が1945年とテロップされていました。

技術試写まで含めれば、恐らく何十回も試写がある番組でこんな誤りがある事は非常に残念です。こんな誤りがあったら、取材内容にも疑念を抱かざるを得ません。

この番組では他にも、「たかが」が「たがが」になっていたり、テロップチェックが明らかに不十分です。

「テロップは全て2回ずつ音読しろ」と口酸っぱく言われますよね?いや、制作している人は若手にそう指示してきた当事者のはずです。

AI校閲の早期導入が難しいなら、せめて音読して点検するくらいの事はしたらどうでしょう?

【メンバーシップ】隠された労災の真相

メンバーシップは、突如NHKが出した、過労による労災の件についてです。

https://www.nhk.or.jp/info/otherpress/pdf/2024/20241001.pdf

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