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NHKニュースクリップ(2024年9月15日号)
今週は国際放送問題に進展がありました。総務省からの行政指導に先立ち、処分が発表されたのです。
世間的には「甘い」と思われるでしょうけど、理事の退任に加えて、会長まで給与の自主返納を行う事になったのはNHK的には大ごとです。
ただし、最も責任が重いはずの国際放送局長の処分が「減給」に留まっているのは不可解です。
異動直後だったからでしょうか?だとしたら、社会部の不正経理のように、ガバナンスを軽視しコエツ氏のサインを見逃し続けた歴代の国際放送局長も処分すべきです。
報告書を読む限り、コエツ氏の懸念は至極真っ当です。スタンスが不明瞭なNHKの原稿を中国籍の人物が国際放送で世界の発信するのは、あまりにもハイリスクです。
責任を負うべき者が責任を負わず、ある意味では「身代わり」を立てて処分を受けさせ、その職員を「功労者」として手厚く処遇して全てを曖昧にするのがNHKのやり方です(過労死問題や出家詐欺の捏造を見れば分かるでしょう)。
私個人としては、中国籍やウクライナ国籍の職員が放送を担っている事には大きなリスクがあると思っています。NHKは頑なに職員の国籍を明らかにしませんが、少数とはいえ、実際に国際放送には外国籍の職員がいます。
言論の自由が尊重されない国の国籍を持つ人が、今こんな情勢でNHKの放送を担うのは、本人にとってもリスキーではないでしょうかね?
Gメ(NHKグローバルメディアサービス)が恥の上塗り
これだけ世間から厳しい視線が注がれる中、信じられない事件が起きました。
逮捕された人物は、かつて沖縄局?あたりでニュース編集を担当していたとか。
しかし言ってみれば所詮は酒のトラブルです。それでも実名報道の上、恐らく免職かそれに近い重い処分を受けるのではないでしょうかね?
NHKの存立に関わる重大事案である国際放送問題よりも、この事案の方が重い処分になったら辻褄が合いません。
NEPの番組で放送事故「制作・著作 NHエンタープライズ」
放送関係者なら驚愕するレベルの放送事故もありました。以下の番組のエンドクレジットを見て下さい。
「TVシンポジウム ニッポン経済×社会課題 発想の転換が新たなビジネスを生む」
確か、エンドクレジットが正しく出ていないのは放送事故に分類されると記憶しています。
NHKがNHになっている事に加えて、NEP(NHKエンタープライズ)が制作・著作ってのも奇妙です。普通、著作権はNHK本体にありますから。
ただの誤字だと思う方もいるかもしれませんが、テロップには、国際放送のように想定しないものを送出してしまうリスクがあります。例えば、放送中にNテロ(専用の端末)を打ち変えてしまうのは容易な事です。実際、リアルタイムに修正を行いますしね。
完プロ番組のエンドクレジットさえ正しく確認できていないのに、その他が適切にチェックしきれる訳がありません。AIアナウンサーなんかよりむしろ、AI等で納品済み映像・音声や送出用テロップをチェックするシステムを構築する事が急務でしょう。
「のど自慢」では放送中の転倒事故 笑い事では済まない重大事案
さらにもう一つ、信じられない事が起きました。「のど自慢」の放送中にカメラマンが転倒し、映像も乱れたのです。
ラスボスに続いて?ハンディさんも転倒!?
— ローズ🌲 (@x_rose2024) September 15, 2024
1回の放送内で2回も転倒するとか新婚さんいらっしい以来かもw
#のど自慢 pic.twitter.com/tOOR94Y2EP
X上では笑い話のようになっていますが、これは技術の上層部も揺るがせるほどの重大事故です。放送が乱れただけでなく、高額な機材の破損リスクに加え、最悪は怪我で命を落とす危険性さえあるからです。
映像を見ると、舞台上で担いでいたカメラマンのようでしたが、その前からサイズがアップ過ぎる上に不安定で明らかにヘタでした。
慎重さが求められる狭い舞台上、回り込む(やや円を描くよう)形でそれなりに勢いをつけて動いていたので、現場で見ていても「危ない」と感じた人はいたかと思います。
制約が大きい状況でもカメラ割を攻める心意気は良いですが、後方でルーズでも抑えておくならまだしも、あんな難しい役割を任せられるレベルのカメラマンではなかったと思います。
さらに最悪なのは、転倒して黒みが出た後、普通に予定通りの下手からZI(ズームイン)をスイッチャーが叩いた事です。
普通ならトラブル時はアナバス(アナウンサーバストショット)などのカットで逃げるものです。何か深い狙いがあったのかもしれませんが、SW(スイッチャー)は、転倒したカメラマンや狼狽える出演者・観客を撮らないように即座に体制を構築して、適切な画を選ぶべきです。
もちろんディレクターやCPだって即応できなければいけません。
国際放送の件では「驚いて固まってしまった」ような事が報告書に記載されていましたが、総合テレビの「のどじまん」でもこの有様だとしたら、必ず事故はまた起きます。
もし、一般の出演者が想定外の発言を始めたら… 卓にいる貴方(職員)は即座に対応できますか?真剣に考えて、身体を動かす訓練をしないととんでもない事になりますよ。
で、当のNHKはというと…
アナウンサーの #池田陽香 です🎤#宮崎市 からお届けした #のど自慢
— NHK宮崎 (@nhk_miyazaki) September 15, 2024
お楽しみいただけましたでしょうか?
舞台裏から皆さんの熱演を拝見して、
それぞれの思いや願いがこもった歌声に
心が震えました…!
やはり音楽の力は偉大です😭✨
ぜひNHKプラスでご覧ください📱👇 https://t.co/BunURnyRKA pic.twitter.com/GFJuCGm35K
「お楽しみいただけましたでしょうか?」はあんまりだと思いますよ。今時は出演者も優しいから、「思い出に残った」とか「話題になった」と言ってくれますが、放送中の事故で有名な「どろんこ相撲」フジテレビのアナウンサー落下事故などと同じ類です。
そもそも「疑う力」が無い?ネコプリン騒動
8月下旬の「ニュースーン」での「ネコプリン」を巡る放送もハレーションしています。
報道に詳しくあるので私からは多くは語りませんが、私はこの日の放送を改めて点検して「疑う力」が全く無いことに非常に大きな懸念を抱きました。
取材の基本は、たとえ取材協力者であろうと疑って事実を確かめることです。
この問題のコーナーは、ぶっつけ本番で取材して生中継で伝えるという建前の演出を取っていますが、限られた時間で無理して伝えようとする過程で、「疑う」事が疎かになっていませんか?
最後には無理矢理ねじ込まれたかのような商店会長が現れて、構成的には不要なインタビューが放送されました(業界的には「是非モノ」という要素)。
「無茶な放送に協力して貰えるなら、基本疑わないし多少の要求は呑みます」なんてことをやっていたら、ただの宣伝ですし、公共放送の自主自立にも反します。
ネコプリンの問題は、国際放送の「乗っ取り」と本質的には同じ問題です。
改めてNHKが放送する事の意味を問い直して頂きたいですね、NHK職員の皆さんには(私が言うのも変だが、私はその辺しっかりしてたからね)。
【メンバーシップ】週刊誌を巡る最近の動き
今回は趣向を変えて、週刊誌系メディアの最近の動向についてお伝えします。
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