NHKニュースクリップ(2023年8/20号)
今回はお盆期間を挟んだこともあって、表立って報じられたNHKの不祥事はさほどありませんでした。しかし、私の元には今後のNHKの先行きに関わるような重大な情報が複数寄せられています。
本当なら新聞や週刊誌等のメディアで報じて貰うべき案件ですが、情報を受けてから既に一定期間が経過しているので、可能な範囲内で私の方からお伝えします。
渋谷・新放送会館建設計画に暗雲 一部設備の調達停止が決定か?
まずは、かなりのビッグトピックです。私も薄々、新放送会館はマズいだろうと思っていたのですが、嫌な予感が的中しました。
非公式の資料とのことですが、ネット受信料強制徴収の目論見が外れて、受信料収入の落ち込み幅が想定以上になり、減価償却費の計上に支障があるということだそうです。とりわけ、コストが高いスタジオ周りの大幅な見直しが入るとみられます。協会内だけでなく、取引先を巡ってもこれからトラブルが予想されます。
確か総工費3600億円で、全部完成するのが2036年でしたっけ?今計画を主導している人はその頃誰もいませんし、仮に私が勤め続けていたとしても定年退職が近い年次です。日本の人口が1億人を割り込むであろう時期に、なんでそんな物が必要なのかと、実は私は在職中から疑っていました。
あくまで私の記憶ですが、2025年には受信料収入が5900億円になると見込まれています。恐らく、実際にはそれよりも悲観的な数値が見積もられているのでしょうね。
ちなみに、職員からは「大本営発表ではないから疑っているが、信憑性は相当高いだろう」、「これから番組の大リストラが始まるという情報がある」、「これこそ終わりの始まりだ」といった感想が寄せられました。
木曜に顕著な「おはよう日本」の凋落 7時台の世帯視聴率は10%を切り、絶望の8%台へ
NHKの放送のレベル低下が甚だしい今日この頃ですが、とりわけ深刻なのが「おはよう日本」です。
報道番組でありながら、果たしてわざわざ全国放送で巨額の受信料を投じて報じる必要があるのか理解しかねる内容が多く、私も首を傾げながら点検しています。
中でも深刻なのが木曜です。8/17はご自慢のSNS投稿無し。豪雨災害が相次いでいる中、現在進行形の災害はほとんど伝えず、復旧作業を少しやったと思ったら、Redbullのイベントの宣伝をしていました。
マルシーの映像は基本使うな、って習いませんでした?
「おはよう日本」内で放送された映像には、Redbullのロゴが何度も目立つ形で映っていました。特に、インタビューについては、わざわざ背景にロゴ入りの車を置くよう、現地広報に指示されて、その通り従ったとしか思えないカットでした。
通常なら、ぼかしやトリミングで対応したり、それも難しければ顔アップで撮影してロゴが目立たないよう配慮するものです。しかし、そうした配慮も一切無し。恐らく、Redbullからのクレームを恐れたのでしょう。
担当編責(編集責任者)は、「何もしない為なら何でもする」、「リスク回避のためには報じないことが一番」、「連続在宅勤務記録を自慢する」といった問題行動が見られる人物なのですが、視聴者は正直でしたね。
思い返せば、ビッグモーター関連も「おはよう日本」は特に周回遅れの情報ばかりでした。週刊誌が取材している、木原氏や維新の問題についてはノータッチ。やるのはヒマネタばかりで、SNSを見ればアナウンサーがスタジオで遊んでいるような写真ばかり…
報じるべきを報じないスタンスが公共放送で許されるとは思えません。
協会職員の不審死
こちらはまだ裏付け取材中の情報なのですが、協会職員の不審死に関する情報が寄せられています。なぜ不審かというと、亡くなられていることは恐らく事実なのに、訃報が公開されていないようだからです。
職員だけでなく家族、OB、関係者の訃報に際しては、上記のような情報が協会内のイントラネットに公開されます。場合によっては、組合を通じたカンパなどが募られることもあります。
なぜ、訃報が適切に公開されていないのか?きっかけは、この件だと私は聞いています。
表向きには、協会内の改革を主張していても、内実としては訃報から勘繰られないように情報統制を行なっている、というわけです。
昔は訃報はかなり遡ることができました。協会の肩を持つわけではありませんが、「今は1ページだけですぐに流れて消える仕様に変わったから、単に公開されたとしても一瞬で流れてしまっただけ」の可能性もあります。
しかし、協会内で一緒に仕事をしたりして、死を悼みたいという人も多いはずです。どういう理屈か分かりませんが、訃報まで隠蔽が図られているのだとしたら、いよいよ協会も末期状態ではないかと思いますね。
なぜか民放が商売敵のNHKの番宣を報じる
最後は、今まで見なかったタイプの民放ニュースです。
新聞ではたまにありましたけど、予選会と本番の宣伝を民放が行うなど、私は聞いたことがありませんでした。
民放からすると、「のど自慢」さえも飯の種にしたいということでしょうか?はたまた、NHK側から働きかけたのか?不可解です。
「のど自慢」にあたっては、前田改革の目玉としてのリニューアルが行われて間もなく半期になります。生バンドを廃止して、セットを共通にして毎度輸送するようにして、司会を男女にしたのが外側の変更だったかな?
中身は、露骨な若者シフトを敷いているので、若い方がチャンピオンに選ばれやすくなっていると思います。
では、一体それで本当にコストカットと視聴率・接触率のアップは成し遂げることができたのでしょうか?改革を行うなら、その検証が不可欠です。
前田の時代に行われた“改革”については、当の責任者の前田は“事実上の逃亡”。主導した人物たちも人事異動でどこに行ったのかわからない状態です。このように無責任さこそが、NHKの悪しき伝統であり、今すぐ断ち切るべきものです。
「のど自慢」はもしかしたら成功しているかもしれません。が、実際のところはどうなのか視聴者には知る術がありません。協会からの透明性ある情報発信が必要です。