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NHKニュースクリップ(2024年2月25日号)

2/25放送のNHKスペシャル「戦場のジーニャ〜ウクライナ 兵士が見た“地獄”〜」は衝撃的な番組でした。

ここ数年、兵士による戦場の自撮り映像も、ドローンによる空襲映像もSNSのタイムラインで見ない日はありません。

この番組が大きく異なるのはストーリーです。SNSの断片的映像ではわからない、ひとりひとりの人物像がビフォーアフターを対照する形で克明に描かれていました。

ストーリーとあわせて、昔、「映像の世紀」で見たのと同様の塹壕戦・肉弾戦が今なお行われているのを目の当たりにすると、改めて戦争の無益さを感じました。

膨大な映像を分類・整理した上で、当事者取材を通してストーリーとして描くのはTVジャーナリズムだからこそ成せる業です。TVALのデータを見る限り、恐らく世帯視聴率は4%程度だと思いますが、数字にとらわれず、何なら「衝撃が大きいから子どもは見ないように」と突き放して番組を作れるのはNHKくらいでしょう。

久々にNHKの強みが存分に発揮された番組が放送されたと思った次第です。

しかし、稀に良番組が放送されてはいるものの、やっぱりNHKの不甲斐無さも目立ちますので個別にみていきましょう。

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