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NHKニュースクリップ(2024年7月28日号)
パリ五輪が開会しました。私は五輪などスポーツが嫌いなのでほとんど見ていませんが、開会式前の中継でアナウンサーが気掛かりな発言をしていました。
男性アナウンサーが、「皆さんの心がけが良かったのか、晴れ間が見えてきました」といった趣旨のことを開口一番述べたのです。
一般視聴者の方々はそんなに気にしないかもしれませんが、私の認識では、この手の発言はNHKでは実質的には放送禁止です。なぜなら、天候と人の行動の良し悪しは関係ないですし、豪雨災害に見舞われた地域の人たちに「悪行を働いたから災害に見舞われた」と思わせてしまう懸念があるからです。
まさにこの五輪の中継の最中、日本では全国各地で河川の氾濫が起き、死者も出ていました。なぜ、このような発言が飛び出したのか私には理解できません。
当該アナウンサーも、天気の変化を見て気を利かせたつもりだったのかもしれませんが、私としては強い違和感が残りました。
中継もコメント・カメラワークともに乱雑で、まるでリハでも見させられているかのような有様でした。明らかに現場力が低下していると思った次第です。
今年の紅白は?燻るNHKとジャニーズの問題
8月ともなると、紅白歌合戦のコンセプトワークも終わり、セットデザインを元にした模型が上がってくるころでしょうか。その最中、ひとつ気になる記事が掲載されていました。
NHKとジャニーズの関係性が極めて密接だったにも関わらず、NHK自身はその問題を総括することなく、単にスタート社を締め出して責任回避をしようとしているかのような状態が今も続いています。
局内で騒動後に取りまとめられた(とされる)文書などを読む限り、例えばファンクラブ運営にもNHKが主体的に関わっていたことが示唆されています。元理事が顧問として旧ジャニーズに天下りした経緯も不明ですし、彼が問題が表面化した後に局内のドラマ現場に頻繁に出入りしながら「(NHKの主張では)番組のインタビュー取材を拒否した」ことも謎です。
ジャニーズの持ち物だったPS3ビルにNHKのポスプロが入居した経緯も不透明なまま。
恐らく、個別のアーティスト単位でNHKとしては取引を再開していくと想像しますが、かつての怪しい関係性を全て有耶無耶にしたまま、誰も責任を取ることなく幕引きを図るのは不誠実でしょう。
【メンバーシップ】稲葉会長が語る「職員の幸せ」とは?
何日か前、報道局での過労死に関連して、以下のような趣旨の会長メッセージが発出されたそうです。
職員の健康と安全を守るため、私たちは新たな施策を導入し、働き方改革を推進してきました。その結果、危険な労働状況は大幅に改善されましたが、まだ課題は残っています。長時間労働の常態化や特定個人への負担集中を避け、全従業員が安心して働ける環境づくりに努めます。過去の教訓を忘れず、健康管理の重要性を伝え続けると共に、社会的責任として労働問題に関する情報発信も行っていきます。NHKが役割を果たすためには、NHKで働くひとりひとりが幸せでなければなりません。お互いに思いやりと気配りを大切にしてください。
こんな趣旨のことなのですが、私が強い違和感を覚えたのは太字にした部分です。
別にNHK職員が不幸だろうと参照点とか「仕組み」や「制度」として位置付けたら役割は果たせるはずだと突っ込みたいのですが、その前に、そもそも「(NHK職員にとっての)幸せ」とは何ぞや?ということです。
相次ぐ職員の自死
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