【韓国、昨年ダークウェブへのアクセスが倍増】サイバー脅威と政策に関する重要ニュース
こんにちは。S2W NOTE編集です。
今回の記事では、グローバルニュースを元にサイバー脅威や関連政策に関して重要なニュースを抜粋してお届けします。
以下、2024年12月 26日『連合ニュース』の記事を翻訳・編集した内容になります。
Telegramはユーザーの追跡が難しく、各種犯罪に悪用されるダークウェブ利用者数が急増傾向を見せるという研究結果が出ました。
サイバー犯罪の増加傾向が続く中、特にディープフェイク性犯罪は前年比263%の急増傾向を示していることが分かりました。
韓国の警察大学治安政策研究所は26日にリリースした『治安展望2025』という報告書で、代表的なダークウェブアクセスプログラムであるTorの1日平均の韓国での利用者数が4万6,757人と前年の1万8,801人に比べ148%増加したとしました。
2019年〜2023年の年平均1万人台を維持していたTorの1日平均利用者数が今年に入って4万人台に急増したのです。
ダークウェブは一般的な検索エンジンではアクセスできず、特定のソフトウェアや設定が必要なサイトで、ユーザーの身元とIPアドレスが隠れるように設計されており、追跡が難しいことが特徴です。
同研究所はダークウェブが麻薬取引、児童ポルノなどのプラットフォームの役割を果たすとし、「最近はディープフェイク技術を悪用した性的搾取、個人的な復讐や脅迫、詐欺、個人情報の盗用などにも活用されている」としました。
特にディープフェイクの違法コンテンツ作成と流布に関する韓国での処罰が強化されたことから、ダークウェブを通じたポルノ取引が増加していると指摘しました。
同研究所は「Telegramを流通網として利用されていた各種違法コンテンツの流通が再びダークウェブに戻って来ている」とし、インターネットやSNSに慣れた青少年がダークウェブなどの匿名性のより高いプラットフォームを通じた違法活動に容易にアクセスできる状態であると説明しました。
サイバー犯罪も増加しています。サイバー犯罪は2024年の1月から9月までで約23万件発生し、前年同期比で26.3%増加しました。
このうち、オンライン取引詐欺、ゲーム詐欺などが約16万7,000件で73%を占めまています。
ディープフェイク性犯罪は同期間432件発生し、前年同期比で263%も増加しました。
容疑者397人のうち10代が326人(82.2%)と大部分を占めました。
同研究所は「最新技術に慣れた10代の青少年が手軽にフェイク動画を作れるようになった」とし、10代のディープフェイク犯罪が増え続けるとの見通しを示しました。