即席カードマジック「配るカード当て」
現象
マジシャンはトランプを広げて良く混ざっていることを確認します。マジシャンはテーブルの上にカードを1枚ずつ配っていき、好きなところでストップを言ってもらいます。ストップを言われたところのカードをお客様に覚えていただき、さらに完全にシャッフルします。一見何の手がかりもなさそうですが、マジシャンは即座に観客のカードを探し当てます。
セールスポイント
なんの準備もいらず、その場で借りたトランプでも演じられます。
トランプの品質や、テクニックは必要ありません。
マジシャンが配るのではなく、お客様にカードを持って配っていただき、好きなところで止めてもらっても同じことができます。
このマジックはコロナ禍で生まれたマジックであり、完全に非接触で演じられます。感染対策以外にも、観客の手がふさがっている、観客との距離が離れているなどの場合にも便利です。
あなたが余程のテクニックの持ち主でない限り、複雑で難しいマジックよりも、このようなシンプルで簡単なマジックが重宝すると思います。
注意点
このマジックはあくまで古典的な原理を私がアレンジしたマジックです。本来の種を知っている人でも不思議に見せられるよう工夫した自負はありますが、目新しい原理ではありません。
使い古されたトランプをポンと手渡され、「これで何かやってよ」といったようなリクエストにも自信をもって応えられるのがこのマジックの強みです。ただし、既にそのような状況でも難なくマジックを演じられる方にとっては購読の必要はないかもしれません。
元々、私が完全な初心者を想定して提案したマジックであり、難易度としてはこれ以上ないほどに簡単です。しかし、他のすべてのマジックと同様、手順、段取りを忘れると成立しませんので、わずかな練習は必要です。
以下、文章と写真による手順解説です。
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