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【初心者向け】FLYER DESIGNの作り方

2023年。コロナが落ち着いてまた各地でパーティーが増えてきました。
新しくパーティーを立ち上げる人もいると思うので、パーティーフライヤーをデザインして20年以上の私が誰でも簡単に見やすいフライヤーを作る方法を紹介します。

ちなみにプロの方や自分のフライヤーデザインに納得してる人は読まなくて大丈夫です。「フライヤー作りたいけど作り方がわからない」「気合入れて作ったけどなんか評判悪い」「見づらいと言われた」「見やすいフライヤーデザインにしたい→それによって集客にも貢献したい」という人向けです。

どこに向けて、だれに向けて作るか

まずはパーティーの趣旨と、どういうお客さんに来て欲しいかを考えます。

・身内や知り合い、友人を集めたオフ会ノリにしたい
・全く知らない人にも来て欲しい
・同じ界隈(or 同じ地域)の人に来て欲しい
・違う界隈(or 違う地域)の人にも来て欲しい
・ノリやセンスが近い人に来て欲しい
・クラバーに来て欲しい
・オタクに来て欲しい
・未成年に来て欲しい
・外国人に来て欲しい
・女の子に来て欲しい
・上記の複合型

上げ出したらキリがないですが、まあこんな感じの目的が多いと思います。
その目的やターゲットに合わせてWEB展開のみなのか、紙印刷でのプロモーションもするのか。そしてデザイン上、何をフックにするのか(出演者なのか、開催場所なのか、それ以外なのか)何で興味を持ってもらいたいのかを明確にします。オーガナイザーとデザイナーが別の人の場合はよく話し合うと良いです。

宣伝媒体を決める

ここから「じゃあどの媒体でプロモーションするフライヤーにするか」を決めます。WEBメインだったら各種SNSで見やすいサイズにする。
紙印刷ならハガキサイズ、A5、変形サイズ、などデザインを始める枠組みが決まります。

個人的にはなるべく紙印刷もあると嬉しいです。それはWEB上の限られた範囲(例えばSNSのフォロワー内とかその告知を見た人だけ)の外側の人間にも届く、未知数のところにも届くかもしれないという希望が生まれるからです。
「同じ開催地の他ジャンル」「違う開催地の同ジャンル」などのパーティーや「たまたま入った店で意気投合した知らない奴」とかに告知する時にも便利だからです。(他のパーティーや会場で告知したい時はそこのオーガナイザーやお店に許可を取るとカッコいいぞ)
紙フライヤーのもう一つの利点は上記のパーティー等で貰った人が、家に帰って酔いが覚めた時にポケットやリュックに入ってたフライヤーを見て思い出してくれるからです。
ターゲットやパーティーの趣旨にもよりますが個人主催のパーティーだったらWEB告知+紙フライヤーが理想かなと思います。

デザインする

いよいよデザインに入ります。
以下の図はA5タテ(148mm × 210mm)印刷をイメージして作成したものですがWEB用フライヤーでも流用できると思います。
めちゃくちゃザックリとしたものなので参考程度に見てください。
レイアウトも自由に変えて大丈夫だと思います。

①パーティー名

パーティー名はロゴがあれば最高。なければ最もパーティーイメージに近いフォントで構成。パーティーの趣旨にも寄るけど読みやすいロゴorフォントだと良いと思います。読めないけど印象的!というのも良いです。
《ULTRA MUSIC FESTIVAL》だったらあのCGのUのロゴはみんな脳裏に焼き付いてると思います。

まずはここで興味を一気に引きたいところ。※または⑤の出演者や⑦のジャンル名+④開催地で一気に引き付けたいところ。
なるべく大きめに表記したいです。一番大きいくらいでも良い。

② 開催日

パーティー名、または出演者で食いついてくれたところで見る人が次に気になるのは「いつ開催されるのか」。
めちゃくちゃ重要なのでそれなりに目立つ級数で表記したほうが良いです。「なんか気になるな→この日だったら行けるわ」を促す。
外国人向けに作りたい人は「曜日、日、月」の順でも良いかもしれない。その場合月を「JAN, FEB, MAR, APR, MAY…」にしたほうが「日と月どっちなん?」を解消できるかと。
西暦も書いておくと後から「このパーティー何年のだっけ?」ってなった時にすぐ分かるからオススメです。

③ 開催時間

開催日時と並んで表記したいのが開催時間。2010年以降昼開催、夕方〜終電開催のパーティーも増えてきたので絶対に表記したい。
でも開催日と並列だと数字がごちゃつくので気持ち日付よりも小さい級数で載せたい。
午後11時スタートとかの場合「11:00〜」と書くと午前11時スタートとも取れるのでPM11:00とか23:00表記にすると良いですね。
未成年入場OKなパーティーだったらここに「未成年入場可」も書いてあげると未成年が安心すると思う。

④ 開催場所

どんどん見てる人が興味を持ってくれたら次に重要なのが「開催地」です。
会場のロゴがあれば素敵(読みづらいロゴだったらフォント表記で補足)そして意外と重要なのが「何県何市でやってんの?」って情報。
他県の人からしたら馴染みのないクラブ名の場合もあるし、そういう人にも来て欲しい場合は絶対に「Mito, Ibaraki.」とか「Nagoya, Aichi.」とか級数小さく載せると良いです。また同地域だけど別の界隈の人や、同地域にいる外国の人にもアピールポイントになると思います。

⑤ 出演者情報

パーティー名、メインビジュアルと同時に、もしくはヘタしたらそれ以上に重要な情報が出演者です。
「気合入れてゲスト呼んだからマジで来てくれ・・・!」そんなオーガナイザーの熱意が伝わってくるフライヤーもあります。
ここは見易さ重視!ゲストのアー写で情報を補足するのもアリ!ロゴでもフォントでもOK!
ゲストやキーになる出演者の級数は大きめ、それ以外の出演者は気持ち小さめとかにすると見やすいです。全部同列にしたい場合はそれでもアリ。
ロゴ並べる場合はロゴ同士にある程度余白を作ったほうが見やすいです。

⑥ 入場料

もう見てる人は行く気満々です。
余程法外な値段じゃない限り来てくれると思います。なのでこれは一通り見やすく、わかりやすく書けば良いでしょう。
前売りの有無、ドリチケが付くのか付かないのか、入場特典の有無。
前売りがある場合はその詳細も書いてあると親切ですね。販売サイトのQRとか電話番号とかURLとか。

⑦ ジャンル

ここまで書いてて「意外と重要かも」と思ったのがジャンル表記。
地方だと「え、このジャンル俺の地元でやってくれるの!?行くわ!」って人もいると思う。来て欲しい人を絞りたい主催側にもお目当の音に行きつきたいお客さんにも親切な情報だと思います。
出演者のすべてのジャンルを書かなくても、メインはこんな感じってだけでも、逆に全部網羅しても良いと思います。
「オールジャンル」表記は本当にオールジャンルじゃない場合あまりオススメしないです。

⑧ 注意事項やURLとか

これは集客自体にはほぼ関係ないけど、お店側、お客さん側との信頼関係を作るのに必要な場合書いておきましょう。というか場合によっては絶対書かないといけないこともありますからね。

その他に気をつける事

使用フォントはパーティーカラーやデザインに合っていて、かつ「読みやすいもの」の方が見る人の関心度の邪魔をしないと思う。
使用フォントの種類は2〜3種類くらいまでに留める。そうするとまとまると思う。
出演者や会場その他の「自作以外のロゴ」は基本的に縦横比を変えない方が怒られないで済む。

最後に

フライヤーはパーティーのイメージを象徴する最強のメッセージです。
パーティーがカッコいいのか、刺激的なのか、可愛いのか、安心する感じなのか、面白い感じなのかetc.、それをまず最初に相手に印象づけるのがフライヤーです。
パーティー終わって数ヶ月、数年後、部屋の中から出て来たフライヤーを見て「ああこのパーティー超楽しかったな」と思い出すことは人生最高の宝の一つだと思います。

今回紹介したのは超基本的な「見易さ」重視の解説でした。
みなさん思い思いの楽しいフライヤーを作って納得するパーティーを仕上げてくれたら嬉しいです。

おしまい

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