呪い師の手引き書、あるいは覚書
呪い師になる心得
呪い師になる手解き。
呪い師は精神的な活動を重視する。
そのため、活動するにあたり心の拠り所となる呪物を作らないといけない。
まじないの拠点として作成した呪物を使って、呪いを解いたり呪いをかけるのに使う。
あなたの心の拠り所になる呪物を作る方法をここで示していく。
1.使用する材質の見極め
必要な物 テーブル等の台、蝋燭立て、蝋燭、筆記用具(鉛筆でもペンでも良し)、ノート
あなたが最も惹かれる材料を使って呪物を作る事が、あなたを優れた呪い師にするだろう。
惹かれる素材とは、心の底にある素材であり、見極めるためには心の底までたどり着かなければならない。
そして、心の底にたどり着くには厳しい道がある。
午前2時に、暗くした部屋の中心に、小さな台を用意する。
その台の上に灯した蝋燭を置く。
その蝋燭を前にして瞑想を行う。
あなたの最も楽な姿勢をとってください。
火を見つめて、深く深く息を吸い、ゆっくりと吐き出してください。
精神が落ち着いてきたなら、瞳を閉じて、心のうちに先ほどまで見つめていた火をイメージしてください。
火の周りにあなたの心のうちの様々な存在が浮かび上がります。
その一つ一つをじっくり眺めてください。
その一つ一つがあなたの心を守る鎧です。
あなたの心が持つ刃です。
呪い師になるあなたは、自分の心に何があるのか知る必要があります。
あなたの心に浮かんだ物を、ノートに書き出してください。
一つ一つ丁寧に。
浮かんだ順に書いていただいて構いません。このノートはあなたしか見ないので全て書いてしまってください。
全て書き終えたら、あなたの心のうちの存在、その共通点を考察してください。
人なのか、物なのか、自然物か、景色か。
共通点があなたにとって最良の呪物を作成する材料です。