アメシスト
紫水晶(石英)
原産地 ブラジル、ケニア、マダガスカル、ザンビア、ウルグアイ
色 紫色、ピンクが勝った紫、菫色
属性 クオーツ
化学式 二酸化ケイ素(SiO2)
結晶系 三方晶系
モース硬度 7
屈折率 1.544~1.553
その他 2月の誕生石
歴史も古く神秘的なアメシスト
よくアメジストと濁音で呼ばれますが、正式には『アメシスト』といいます。此処では正式名称で記事を進めます。
アメシストはかつて、神聖な人間だけが身に付ける事が許されていた神聖な天然石でした。見た者の心に染み入る高貴な紫色は、特に王族や貴族などの地位が高い人々から尊ばれていました。
マイナスなエネルギーをプラスのエネルギーに変える効果があり、大人の上質感が漂う紫色という神秘的な色合いは、今でも沢山の人に愛されています。
カーディナル・ジェムと呼ばれる貴重な5種の石の一つと考えられ、19世紀にブラジルで大鉱床が見つかるまで貴重な石として扱われていました。
悪酔いをしない御守り
アメシストは古代ギリシア語のἀμέθυστος(améthustos、酔わせない)に由来し、悪酔いや酔いを防ぐ効果があると信じられています。
ローマ神話では、酒神バッカスが月の女神であるディアナに求愛したものの見事に振られてしまい、それを逆恨みしたのです。バッカスは酒で悪酔いして「今から道を通る人を襲いなさい」と連れている虎に命令しました。
そこに偶然通ったのが、ディアナ神の神殿に礼拝に行こうとしていた美しい少女アメシストでした。
アメシストはバッカスに従った虎に襲われそうになったのですが、ディアナ神に忠誠を誓っていたこともあり、ディアナ神のご加護により、真っ白なクリスタルに変わり難を逃れました。
その真っ白なクリスタル(水晶)に変わった姿を見て、後悔と反省をしたバッカスは、持っていた葡萄酒(ワイン)を献酒として注いだところ、綺麗な紫色に染まったとされています。
この由来や、酒神バッカスの神話に因んで『アメシストを身に着けると酔わない』とされています。
「お酒に酔わない」という意味だけでなく『冷静さを取り戻す』『自分を見失わない』というニュアンスで酔わないという表現が使われていたとされています。ギリシャ神話やローマ神話で明記されるほどに歴史も古く神秘的な宝石であり、天然石だったことが伺えます。
アメシストの石言葉
アメシストの石言葉は諸説あり『愛情』『高貴』『誠実』『心の平和』です。 アメシストは女性性が高い天然石なので、『愛情』や『心の平和』などの母性を感じさせる石言葉なのでしょう。
絆を深め、愛を守り抜く強さを育むことから『愛の守護石』とも呼ばれています。
また、持つ人の精神を落ち着け、安らかな眠りへ誘う効果があります。 ヨーロッパでは古くより「アメシストは悪夢を払う」といわれ、安眠を妨げるネガティブなエネルギーや不安定な感情を解消し、心地よい眠りをもたらしてくれます。 アメシストは精神状態を安定させる効果があります。
スピリチュアルの意味
スピリチュアル効果は「魔除け」の効果があり、邪気を祓い厄を落としてより良い波動をもたらします。
あらゆる災いから身を守る御守り効果があります。
中世ヨーロッパの兵士たちは、アメシストの頑丈さと品質の安定性から、力強さを持つアメシストが人間の精神を癒し、冷静な判断力を保つ事を知っており、戦争の際の御守りとして身に着けていました。
アメシストが霊的な力を持つと言われる所以は、波動にあります。良き方法で採掘および成形されたアメシストは高い波動を有します。持ち主の波動を上げ、高次元の感覚や霊的な直感を研ぎ澄ましてくれます。
また、『洞察力』『想像力』『意識』『物理的な視力』など、霊的および物理的な視覚のあらゆる機能を支えてくれます。
こんな方にお薦め
直感を有効活用したい。
自分が本来持っている霊視能力を最大限活かしたい
自分が持つ知識にスムーズにアクセスしたい
霊的感覚をもとに優れた決断をしたい
自分自身を再発見し、魂が本来望むことを認識したい
高次元の考え方と現実的思考を両立させたい
目標を実現するための道筋を見つけたい
自分の未来にとって示唆的な発見をしたい
恐怖やストレス、怒り、悲しみなどのネガティブな感情を浄化し、問題の根本に対処したい。
心身に溜まった毒素の排出をしたい
前向きな行動を邪魔する執着から解放されたい
すぐ感情的になる性格を直し、冷静になりたい
失恋の傷を癒して、立ち直りたい
結婚に繋がるような運命的な出会いが欲しい
今の恋人や伴侶との愛を深めたい
インスピレーションを高めたい
クリエイティブな能力や集中力、理解力を高めたい
アメシストの浄化方法
適した浄化方法は次の通りです。
水
塩
月光浴
ホワイトセージ
水晶クラスター
注意点があります。
アメシストは長時間強い太陽光に当たり続けると退色、変色の原因になります。アメシストのためにも日光浴は控えてください。
記事 神永 零理
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?