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劇場版プロセカ 感想

こんにちは、闇雲と言います。ただのオタクです。

本記事は「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」の感想となっております。


つきましては、映画のネタバレが含まれます。
まだ見ていない方は、今すぐこの画面を閉じて、チケットを取ることをおすすめします。

それではいきましょう。













おい何やってんだ

早く劇場に行きなさい
ぜっっっったいに映画を見てから来い



この物語の「真の主体」

冒頭で出てくるギターを売った少女

壁に灰色の制服が見えたので宮女の生徒とおもわれる。かつて一緒に演奏していた人?との写真を映しながらも、売却ボタンを押してしまう。

一歌がバッテンミクと出会ったタワレコに居た、片腕を吊っている男の子

元々テニスをやっていて、治癒までにはそれほどかからない様子だが、怪我?をきっかけに続ける意欲を失ってしまう。

一歌が路上弾き語りをしている所に通りかかった、電話をしている青年

ダンス仲間?に誘われている様だが、もう戻らない、連絡しないでくれと突っぱねては、電話を切ってしまう。
一歌の歌に一度は耳を傾けるものの、直ぐに立ち去ってしまった。

冒頭で出てきたのって大体この辺り。他にもお受験?でかなり追い詰められている女の子も出てきたり、筆が思うように進まない漫画家?も出てくる。

何かを諦め、作ることや、生み出すことや、続けることから離れてしまった人々。

これらは全てノンネームドキャラクターである。

ゲームのプロセカにも出てこないし、モブっぽい感じで描かれる。
タワレコのシーンなんて特にそうで、物語の始まりとなる、一歌とバッテンミクが出会うシーンの背景の中にいる。

にしては、やけにセリフを聞かせてくる。

そりゃそうなのだ
だって

彼らこそがこの物語の本当の主人公であるから

そしてその"彼ら"は

映画を見ている私たちと重ねることが出来る

んですよ。

これに初手で気づいた時点で、もうずっとそっっわそわだった

映画の中では多くの人の思いによって閉ざされた扉のセカイが出来ているとされるが、この「多くの人」には映画を見ている私達も含まれる

ノンネームドキャラクターにして抽象度を上げることで、この構造を生み出される。

A=B=Cが成り立つのならば、この映画の主人公は俺たちと言えるのだ。

これが本当にすごい。
初音ミクというでっかい土台の上で、プロセカのキャラクター達も出てくるけどお話の主体は見ているお前たちなんだぞという、こちらを一観測者に留めさせてくれない構造。

これによって映画への没入度がグッと上がった。

覚醒したバッテンミクのセカイに人が現れて、「待ってたよ」っていうシーン。
誰が来たかは明確に出さないのがいいし、やっぱりあのセカイは俺達のセカイなんだろうな、と感じた。


ボカロという文脈で散りばめられた様々な曲たち

それから、各所に散りばめられた曲の数々!!!

劇中歌公式から出されてネタバレと騒がれていたが、なんか別にそんなのどうでもいいくらい沢山あった。
しかも公式から出されてたやつ、特にglowとかは、あまりに馴染みすぎててそれ以上の感動があった。

劇場のスクリーンでGlimmer聞けるってなんですか??????
ハングリーモンスター聞けるってなんですか??????

ハングリーモンスターに関しては個人的に最近聞くこと多かったので変な声出た。

街中の看板とかもちょくちょくあったね
「livetune」の看板が出てるビルに気づいた時は声出た


初音ミクの消失

「ありがとう、そして、サヨナラ」

初音ミクの消失引用セリフ、というかエピソード。
他の曲はタワレコにサムネのジャケットのCDが置いてあったり、youtubeの映像を見るシーンで出てきたりするが、これに関してはガッツリストーリーにも関わってくる。

あんだけデカい曲になると、物語の本筋にも絡められるってものなんだろう。
しかも、バッテンミクがこのセリフを2回言うのもいい。
一回目と二回目、それぞれシチュエーション・込められている感情が違って、対比が強い。


偉大な男

ライブシーン

泣いた。びっくりするくらい涙がビショビショ出てきた。
バッテンミクが持っているフレーズを元に、私たちでたくさんの人に届くようにしよう!って展開は、プロセカらしいし、プロセカのキャラたちだからこそ出来る方法で、しっくりくる展開だった。

ここで気づいた。

この映画のために書き下ろされた曲たちって、それのことか!
ってか………

だからDECO*27が1人で全曲作ってるのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

この展開でやるならば、6曲全部大元は同じ人がやらないと、なんというか…辻褄が合わない。
すごい、すごいアイデアだ
アイデアもさることながら、これを実現させるにはDECO*27とかいうバケモンクリエイターが居ないと成立しないことの方がヤバい

DECO*27、あまりに偉大である。

この映画は、DECO*27の偉大さを思い知るためのものだと言っても、ギリギリ過言じゃないかもしれない。


声出しOK!

応援上映、個人的には面白い体験だった。

別に声出しまくってた訳じゃないが、「出したい時に出せる権利がある」っていうのは、この映画においては結構自分向きだった。
あと、ちょっとイカれたオタクとか、強火の女オタとかいると、かなりカオスになって楽しい。

シリアスなとこはみんな黙るし、別に無理に喋らなきゃいけないものじゃないから、そういう心構えでいけば、全然楽しいと思う。

上映中にペンライトつける経験も、なかなか面白かった。


週替わり特典

これは間違いなく初週に限る

もちろん、自分の推しユニットや推しキャラ目当てならばそれぞれの週に良さはある。
ただ初音ミクや、それに伴う創作の概念を求めて見に来るのであれば、ぜっっっったいに初週にするべきだ。

初音ミク"さん"(実際に司会役の天の声がそう言っていた)の舞台挨拶も見れる上に、何よりアフターライブでハローセカイが聞けるのだ。

あのストーリー見た後は、ハローセカイ聞かなきゃだめだろ。
劇中でのハローセカイの畳み掛けやばかったもんほんとに、セカイとJourneyのフレーズ入ってきたところで僕は見ながら膝叩いた


映画曲

私まだセカライネタバレ一切食らってないのですが、映画曲、セカライでやんないのかな。(現在1月18日)
でも大阪公演はとっくの前の12月にやってるし、全員が映画見てる前提になっちゃうの若干リスキーだし(とはいえライブに来るくらいの大抵の人は見てそうだが)、流石にないのかな

ライブで聞きたいなぁ、あれ
4周年曲の熱風エンドは流石にこれだと思うけど、バチャシンハローセカイとかならワンチャンないか…?

↑これ思うの、映画音響だったからっていうのもある。やっぱライブの音量には叶わないから、アフターライブみたいな形で見るならばライブくらいでっかい音量で聞きたいなって感じたり


おわりに

殴り書きでした。終わりです。

初日を見た人たちの評判は良かったので、すごく高めに持った期待が半分、こういう映画のズッコケる恐怖半分…と言った感じでしたが、結果めちゃくちゃ良かったです。

高めに見積もった期待でもお釣りが来るくらいには良かった。

来週はセカライです。
映画を見てかなりプロセカモードにスイッチ入ったので、1週間楽しみにしておこう。

闇雲

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