お着物
街中で素敵な着物をお召しになっている方に出会うと、目を惹かれます。
ジロジロ見るのは失礼かなと思うも、つい見てしまうのです。
1年ほど前から着付けを習い始めました。
最初は大正ロマンへの憧れからだったのですが、
今では古典的な柄をさらりと着るのもかっこいいなあと思います。
先日お稽古がありました。
自分磨きにつながるなと思ったことをいくつか。
着物は平面的な布を、立体的な身体に巻きつけて着るものです。
洋服よりも自身の骨格が着姿に大きく影響してきます。
身体の凹凸が着物にひびかないよう、タオルなどで補正をするのですが、
自分の身体のどこが出ているのか、どこがへこんでいるのか、よく観察しなければきれいに仕上がりません。
また、身体の中心や、喉の位置、くるぶしの位置なども大切になってくるので、
感覚が研ぎ澄まされていきます。
自分の体型を深く理解するにはうってつけなのです。
着付けを習うと、着物を着られるようになるだけでなく、内面も整っていきます。
丁寧に、集中して着物を着ることは一種の瞑想のようでもあり、
着崩れないよう、自然と、ゆっくりとした上品な動作になります。
季節の花々や古典文様、色や素材にも詳しくなれます。
日々の暮らしでは気がつけないことに意識を向けられる時間は、
なんとも言えない心地良さが感じられるものです。
涼しくなる秋冬は着物が楽しい季節です。
久しぶりに着物を着て、どこかお出かけしようかなと思います。