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モップリンをまっすぐ振るか?薙ぎ払うか?
はじめに
意味深な問いかけみたいになってしまいましたが、そんな深い話じゃないです。僕を含むモップリン使いたちを見てきて、何となく思ったことをアウトプットしたくて書いた記事です。
普段から思っていることもあれば、何なら執筆した当日に思いついたレベルのことも書いてあります。適当に読み流してもらえると嬉しいです。
あと、撃ち方の話なので結構ミクロ寄りの話です。
強いモップリン使いって何が違うの?
勝手な印象なんですけど、強いモップリン使いってあんまり薙ぎ払わなくないですか? 強さの定義はあんまり掘り下げず、いったんXPが高い人くらいに思っていただけると助かります。
これを特に思ったのが、kさんとnさんの視点を見たときでした。(失礼にあたるかもしれないのでイニシャルで表記しますが、XPが高く有名な方です)
kさんは某身内大会のときにしか視点を見たことがないのですが、相当な割合で重ね撃ち(二つの飛沫が完全に重なる撃ち方)を使用していたように記憶しています。
象徴的だったのが、障害物の後ろから右半身だけ出す半身撃ちを多用していたことです。これは薙ぎ払いでは実現できない撃ち方ですし、多くのモップリン使いがあまり使わない撃ち方だと思います。そもそもモップリンは弾の判定が大きく壁に吸われやすいので、難易度が高い撃ち方になります。
nさんは特に障害物がない平面な場所でも重ね撃ちを多用します。初動で中央に向かうときもよく重ね撃ちをしています。薙ぎ払うこともありますが、周りに味方がいなくて塗り状況が悪いときに薙ぎ払っている印象です。逆に、味方とクロスを組めているときなどはかなり重ね撃ちをしています。
重ね撃ちって何が強いの?
結局重ね撃ちのメリットって何なの?って話ですが、単純にダメージが大きいです。射程も長いです。結果、キルに繋がります。
とまあそれだけなんですが、実際キルはリターンとして大きいです。
敵の戦闘員が1人10秒間いなくなる
その戦闘員にキルされるはずだった自軍メンバーが生き残る
自由に動ける範囲が増えてかつ敵軍は対抗策を迫られる
キル圧を見せることによって敵が前に出ずらくなる
パッと思いつくだけでこれだけ出てくるので、そりゃあ陣取りバトルにおいて影響は大きいですよね。
薙ぎ払いじゃダメなの?
手段として薙ぎ払いは有用です。
が、キルを取れるシーンでわざわざ薙ぎ払うことによってキルが取れないのだったら薙ぎ払わずにキルを取った方がリターンは大きいです。
なぜ我々は薙ぎ払ってしまうのか?
これって「多分当たらない」と思って振っているからじゃないでしょうか?
キルが取れるシーンでも諸々の技量が足りず、二つの飛沫が両方当たらなかったらリターンがあまりになさすぎるのでその不安から、薙ぎ払って削る、何回か振って結果的にキルに繋げる、という手段を取っているように思います。
もう一つ思い当たるのは「塗りのついでに殴っている」です。こっち派の人が多そうに感じます。
これにはメリットがあって、雑にリターンがある割に意識のリソースがあんまり必要ないんですよね。スプラトゥーンに限らず、試合はリソースに余裕がある方が圧倒的に有利です。
他のブキでこんな撃ち方したらほぼリターン0なのに、モップリンは何故か盤面も改善するしキルも入ったりします。とんでもねえブキだぜ。
ですが、やっぱりキルが取れるのなら取った方が効果的です。
薙ぎ払い多用はやめた方が良い?
モップリンの塗りとキルの寛容さに惚れた方には「薙ぎ払わない方が良いのかな。。」と思わせてしまったかもしれませんが、ブキトップレベルを狙わないのであれば「まったくそんなことはない」と思います。
強い方にも薙ぎ払いを多用する方は多くいます。最高XP3000を超えているcさんという方は薙ぎ払いを多用している印象です。
実績が証明している以上、自分が気に入っているところをわざわざ捨てる必要はないです。(もちろん、他にも優れた部分があってのXP3000ですが、この記事では撃ち方に視点を置いているのでその他の部分は割愛します)
ただ一つ僕から伝えたいのは「薙ぎ払いをしないという経験には価値がある」ということです。薙ぎ払いに隠れてしまっていたあなたの才能が陽の目を浴びることになるかもしれません。もしダメだったとしてもそれがわかっただけ収穫で、また薙ぎ払えば良いのです。
じゃあ試合の中でどうやって使い分けるの?
僕はこう捉えています。
一方的なキル狙い → 重ね撃ち
多くの塗りが必要/動きながらの戦闘 → 薙ぎ払い
一方的なキル、というのはポジション有利(縦/横)、射程有利などの状況のときです。
動きながらの戦闘は、障害物に体を入れ込む途中で撃ったり、相手が対面中に位置を変えようとしてきたときなどです。
撃ち分けの単位に個人差はあるのですが、いわゆる強い人はキルを狙えるシーンを逃さないため、重ね撃ちが多いのかもしれません。
ちょっと余談なのですが、強い人の中でもこの撃ち分けが異次元に細かい方がいて、それがモップリン使いでは知らない人はいないgさんです。
強い人の中で多いのは、例えばキル狙いの重ね撃ちをしたが仕留めきれなかった→退避→再度キルトライ、みたいな動きなのですが、gさんは撃ち分けることで敵の圧を逃れて前線関与し続ける、のようなシーンが多く見られます。
撃ち方も結構極端に見えます。エリアの塗り合いなどのシーンの薙ぎ払い幅が他のモップリン使いよりも大きいです。(塗りが被らないので最大効率で塗り合える)
彼はスプラトゥーンがうまいんだな、とこういう細かいところでも思わされます。
マニュアル派?オートマ派?
車での例えなのですが要は、
マニュアル:難しさに挑んで自分のキル能力や撃ち分け能力で最大出力を目指す
オートマ :リソースに余裕を持って自分が設定した出力を目指す
という考え方です。
重ね撃ちと薙ぎ払いの話から随分飛躍が過ぎるように自分でも思いますが、傾向としては「マニュアル派:重ね撃ち多用」「オートマ派:薙ぎ払い多用」のイメージがあります。(本質は違うような気もしますが)
モップリン使いといっても、その戦い方には大まかな傾向の差があると思います。(マニュアル、オートマという分類に限らず)
そうやって傾向をグループで分けたときに、自分がどのグループを目指したいのか、どのグループに適性があるのか、と考えるのも、スプラトゥーンを楽しむ上で面白いかもしれません。
さいごに
周りにいる人をグループ分けしてみると、お互いの違いが見えたり、試合の見え方が変わったり、目指したい人ができたり、ちょっと変化があって面白いですよ。
違う観点からグループ分けするとさらに見え方が変わって味変もできます。
皆さんのスプラトゥーンがより楽しくなったら嬉しいです。