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一寸ずりと父上
「一寸ずり」という言葉が、方言だと東京に上京したときに初めて知った私です(*'ω'*)。
子供の頃に、住んでいた地方の方言で
「ああ、車が、一寸ずりで進まんわ!」
っというような使い方を当たり前に使用しておりました。
(標準語でいうところの「渋滞」という意味になります。)
ちなみに、国道が上りも下りも一車線づつしか
その当時は無かったので事故などなどが起きると
完全に詰んだ状態になっておりました_:(´ཀ`」 ∠):
そんな田舎の国道で父上が、遭遇したとある出来事。
その国道は、片方が山、片方が海という逃げ道ゼロ。
今でこそ上下二車線づつになり、また道幅も広がったのですが私が子供の頃は、どう見ても、「土砂崩れ危険地域」の山側と、海が荒れると波がざっばーーん!っとかかる海側という
「ここは、本当に、日本ですかあ_:(´ཀ`」 ∠):?」というような危険を伴なっておりました。
実際に、山側には土砂崩れしないようにネットのようなものが張られていました。
そんなある年の夏の入り口の日。
その日は、前日からの台風で土砂降りの雨が続いていました。
父上は、仕事場に行くのに国道を通らないと行けなかったのでその日も、出勤していました。
夕方、雨音でTVの音が聞こえないぐらいになり
家にいた私達は、
「父上、、、、大丈夫かなあ( ゚д゚)?」
と心配していると、、、
TVの地元ニュースで、
「国道で土砂崩れが発生!」
が流れた、、、:(;゙゚'ω゚'):、、、!
今のようにスマホも携帯も無かった時代。
丁度、父上が帰宅する時間帯だったこともあり
私達は、ただただお家で、父上が無事であることを祈るばかり(>人<;)!!
夕飯も喉を通らず、母上と姉上と私の3人でまんじりともせず連絡が来るのを待っていました。
それから、どれぐらい時間が経ったのか、いきなり電話が
リン♪リン♪リン♪リン♪
と鳴ったーーーー!!!!!!
母上が、目にも止まらぬ速さで出て
「はい。はい、はい、」
とお返事をしてる、、、。
姉上と私は、不安で母上をじっと眺めていました。
「はい。」しか電話で言わなかった母上が、電話を切りこちらを向くと、
「大丈夫🙆♀️。お父さんから大丈夫だよって連絡。
でも、今日は、国道が土砂崩れの土砂で埋まってるから帰れないらしいわ。」
と父上、無事との連絡!
ほっとした姉上と私は、夕飯を食べて普通通りに眠りにつきました。
後で知ったのですが、父上は、信号が赤になり丁度停まったら、その前が土砂崩れになったそうな。
悪運強っ(`・ω・´)!
ちなみに、その土砂崩れがきっかけで二車線になり只今は、快適な国道になった模様です\(^o^)/。
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