北海道に移住して感じた3つのこと:試される大地に1,000泊してみた
この記事の内容
試される大地に1,000泊して感じた3つのこと
こんにちは、じばんちゃんです。
記事本文の前に少しこのnoteについて記しておきます。
本noteは複数人で運営しています。投稿内容ですが、各個人が興味・関心のある事柄で「他の人が知らなさそうなマニアックだけど知ると面白い内容」を扱う予定です。タイトルの"誰も知らさそうなこと学会"というのは、そういう意味が込められています。(と偉そうな事を述べつつ、名付けは私ではないのですが。)
というわけで本記事は、私(じばんちゃん)が「誰も知らなさそうなこと」として北海道生活を紹介する記事です。「北海道の人口規模は500万人以上なのに、"誰も知らない"とは何事だ」と気分を悪くする人がいるかもしれません。ただ、「誰も知らないこと」ではなく、「誰も知らなさそうなこと」というテーマですので、その点はご容赦頂ければと思います。
ちなみに私は個人でブログも運営しており、本記事の詳細については、以下のブログをご覧頂ければと思います。(本noteの内容のは、ブログ記事の要約版です。)
上記ブログには、本記事以外にも北海道内を遊び散らかして巡っていた頃の記事がたくさんあります。
やたら長い前置きが続きましたが、以下本文です。
本記事では、本州の暖地育ちの私が、約3年間(≒1,000泊)北海道で生活して感じたことを紹介します。
はじめに
皆さん、北海道といえばどんなイメージがあるでしょうか?
すぐに思い浮かぶのは、
・とにかく広い!
・食べ物が美味しい!!
・自然が豊か!!!
などでしょうか。
本記事では、これらの一般的な北海道のイメージについて解説しても面白味に欠けると思うので、1,000泊した私だからこそ語れる、北海道生活について紹介します。
油断大敵!北海道ドライブ!!
1つ目は北海道の道路状況について。
まず前提として、北海道の札幌市以外に住むのであれば、自動車はほぼ必須となります。ただし、札幌市については地下街や地下鉄、路面電車があるため、自動車が無くても、不自由を感じることは少なそうです。しかしながら、これらが無くJRの本数も少ない地方都市では、自動車中心の生活になりがちです。(私もそうでした。)
このことを踏まえた上で道路事情について記します。一般的に北海道の道路には、次のようなイメージがあるかと思います。
道路は直線、信号が少ない、道幅が広い、歩行者が少ない…だから走りやすい!!
確かにこのイメージは正しいですが、注意点もありました。
北海道では運転していると突然、動物が飛び出してきます※。
飛び出しは多くの場合エゾシカですが、たまにキツネも飛び出してきます。一度だけ子熊が飛び出してきたこともありました。
対処法は、減速→停止→待機が基本です。ただし、シカは群れで移動しているケースもあるため、1頭目が通り過ぎた後も2頭目が出てくる可能性があり、油断できません。
※私の車のドライブレコーダーに突然飛び出すシカが激写されていました。(noteではmp4を載せられないみたいなので、詳細は私のブログをご覧ください)
ちなみに「夜はどうする?シカが飛び出してきても見えないのでは?」と気になるかもしれません。これはその通りで、ヘッドライトの照射範囲内までシカに接近しない限り、基本的に全身は見えません。
ですが、シカに限らず野生動物は、遠くにいても目だけはヘッドライトの反射で光ります。このため暗闇に光る目を見つけたら減速して様子を見る、という対策を取っていました。
結局一番有効な対策は、動物が飛び出しても減速/止まれるような速度で走ることだと思います。法定速度遵守はもちろん、飛び出しにも対応できるよう安全な速度で走ることが大事ですね。
冬が2倍(本州比)
2つ目は北海道の冬についてです。
本州の暖地で育った私が北海道に住んで一番強く感じたこと…
「冬が!!長い!!!」
以下は温室暖地育ちの私による、本州と北海道の冬のイメージです。
北海道の冬は、本州と比べて寒さ・長さが2倍でした。(あくまでイメージですよ。)
暖地育ちの私にとって北海道の1~4月・11月~12月は冬でした。場所にもよりますが、ぶっちゃけ1年の半分は冬です。また、5月は本州では初夏ですが、私が住んでいた地域では「ようやく冬が終わったか…、冬タイヤから夏タイヤに交換しよう」という感じでした。
そんな北海道の冬で楽しむことといえば、もちろんワカサギ釣りです!!
北海道では冬になると厳しい冷え込みで湖が凍るため、氷上ワカサギ釣りを楽しむことができます。私もウキウキで挑戦しましたが、虫エサが凍って粉になったり、せっかくドリルで開けた穴が寒すぎて凍ってしまったり…試される大地の自然の厳しさを思い知ることになりました。(詳細は私のブログをご覧ください。)
冬の寒さばかり強調(愚痴?)していますが、北海道の夏は短く・乾燥しており、本州の夏と比べ非常に過ごしやすいことも申し添えておきます。(これだけで冬の厳しさを許せる人も多いかもしれません。)
都市の規模感と都市間距離
3つ目は北海道内の都市の規模感についてです。
北海道内の都市を人口順に並べると、こんな感じになります。(総務省統計局「日本の統計2023」 都市別人口(令和3年)より)
札幌 :約196万人
旭川 : 約33万人
函館 : 約25万人
苫小牧: 約17万人
帯広 :約16.5万人
200万人にせまる札幌市と比べて2位の旭川市は33万人と大きな差があります。ちなみに本州で人口が35万人前後の都市は、所沢市、川越市、奈良市、大津市あたりですね。「なんだ、旭川市も本州の県庁所在地と同等の人口規模じゃん!」と思うかもしれません。
しかし、北海道の都市には、もう1つ大きな特徴があります。それは「都市間距離」です。以下の地図をご覧ください。
この地図が示すように、北海道内の都市は各地に点在しています。都市間移動では約2時間以上要することも…。また、移動したとしても地方都市の人口規模は約20万人で都会的コンテンツを期待するのは難しいです。映画館や大きな本屋、家電量販店が何軒もあり、駅前にはカフェやレストランや居酒屋が並んでいる本州の大都市と比べると寂しい感じは否めません。
ですが逆を言えば、都会の喧騒に疲れてしまった人には天国といえそうです。規模の小さい地方都市であっても、日常生活で必要なスーパーや電器屋、病院などは一通り揃っています。また、新鮮で美味しい海鮮・お肉を本州では考えられないような格安で楽しめるのは、大きなアドバンテージですね。
まとめ
移住して感じた事
私が北海道に約3年間(=1,000泊)住んで感じたことは、以下の3つです。
・札幌市民以外はマイカーに頼りがち、公共交通機関を使う人は少ない(運転時は動物飛び出し注意!!)
・冬は極寒(本州の2倍の冬)
・都市の小ささ、コンテンツ不足が苦痛(本屋・映画館・カフェなど)
上記3点を踏まえた上で、もう一度北海道に住むなら、
・札幌なら楽しめそう、地方都市に住むのは心の準備が必要かも
・数年であれは地方都市でも飽きずに楽しめそう
という感想を抱いています。
(あくまで個人の感想です。何度もお伝えしている通り、都会の喧騒に嫌気がさした人には天国だと思います。)
私の考える条件
北海道に約3年間(=1,000泊)住んだ私が感じた、北海道生活を楽しむ必要条件は下記の3つです。(これらは必要条件であって十分条件ではありません。)
・車を運転できる
・冬の寒さ&長さに耐えられる
・都会のコンテンツが少なくても耐えられる
1つ目と3つ目は、札幌市に住む場合あまり気になりませんが、地方の都市・町に住む場合には、ほぼ必須スキルだと感じました。
どこに住むのかは個人の価値観によるところで、私がとやかく言えた立場ではないです。ただ本州の暖地で育った私は、北海道の地方都市に1,000泊する中で、上記の条件が重要だと痛感しました。参考になれば幸いです。
ちなみに本記事の内容をスライドにまとめ、友人に発表したところ好評でした。発表時に頂いた質問(「熊に遭遇したことはある?」「最も危険を感じた瞬間は?」など)に関して、詳細な質疑応答の内容はブログをご覧頂ければ幸いです。
最後に北海道に住んでいた頃に撮影した写真を載せて本記事を締めたいと思います。ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
北海道に住んでいると写真フォルダが動物の写真で埋まりがち…
(・_・;)
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