色盲とぷよぷよ
僕には小学生の頃からの親友がいる。
彼は生まれつきの色盲(しきもう)で、色が判別できないらしい。
それを教えてもらったのはかなり仲良くなってからだった。
だからといって付き合いが変わるとかはなく、
普通にめちゃくちゃ仲良く遊んでいた。
しかし、彼の色盲話を聞くと色々面白かった。
信号の青·黄·赤はそもそも理解してないので、
左側が光れば進む、右側が光れば止まる、と覚えてるとか
虹を見てもただのボーダー柄にしかか見えないとか
アタック25を見てもなーんも面白くないとか
子供の僕にとってはめちゃ新鮮な話だった。
そんな彼とよくした遊びは
「今日の俺のTシャツ何色でしょうかゲーム!」
だった笑
今なら完全にコンプラ違反だが、当時の僕らはそれでお互いにキャッキャ言うてた。
彼はTVゲームが大好きで、よく彼の家ででゲームして遊んだ。
僕が一回も勝てなかったゲームはぷよぷよだった。
………ん?🤔
僕
「お前そういえば…色わからんのに何で連鎖できんの?」
親友
「いや、ぷよぷよそれぞれ違いあるやん」
僕
「ん?んじゃコレは何?(赤ぷよを指す)」
親友
「怒りぷよやろ?」
僕
「え!?んじゃコレは!?(青ぷよを指す)」
親友
「泣きぷよやん」
彼はぷよぷよを色じゃなくて表情で判別して連鎖し、僕に圧勝していた!!
なんか全然違う次元で戦ってるやんコイツ…
(後に彼はハンゲームで世界ランキング1位になる)
その日から彼へのリスペクトが急激に増したのを覚えている。
そんな彼も今や結婚し子供を育てている。
マッチングアプリで女のコを探す孤独な僕よりも、遥かに彩り豊かな人生をおくっている。
今や彼は僕にとって、とても眩しい存在だ。
今度めっちゃカラフルな子供服を差し入れしようと思う。
何色って言うかな笑
あぁ、こんなん言うてる僕はまだ結婚できそうにない……