トキ。
私はボケた林檎が苦手。
買った林檎がボケてたら本当に落ち込む。
林檎のハズレを引くことが多くぱたっと買わなくなった。
久しぶりに立ち寄った八百屋さんで『キオウ』という名前の小ぶりの黄色い林檎が70円で売っていた。1番人気!というポップ付き。
赤い林檎しか食べた記憶がなく、ハズレだったらどうしようと思いつつ70円という安値だったので買ってみた。
皮をむく面倒ごとを避けるため、皮ごと頂く派。
美味しかった。欲をいえばもっとシャキッとしてほしい。
それ以外はとても美味しい。
それから林檎ブーム到来。
その後、また買いたくて行ってみたが売り切れていた。
私の頭は「林檎はもうキオウしか買わない」となっていた。
単純すぎる。
それ以来近場で見かけられず。
林檎への気持ちを満たすためキオウを買った八百屋さんで、見た目は似ているけど一回り大きい『トキ』という林檎を買ってみた。
お値段1つ150円。倍になった。まぁ大きさも倍だけど。
そして、『トキ』という名前の林檎を食べておったまげ。
相変わらず皮ごと。
パキッ!シャキッ!酸味と甘味のバランス(甘味より)。
おお美味しいい。こんなにパッキリシャッキリな林檎あるのか。
私はここで初めて林檎の品種を調べた。
興味がないって恐ろしいもので、林檎はこんなものなのか、、と勝手にがっかりしていた。
品種があるのはなんとなく知っていたけど(名前が違うからね)、こんなにも味や食感が変わるとは気にもしなくて。
コーヒーと同じで、国も違えば、品種も違くて、味ももちろん、育て方、ローストの仕方、、、、あぁ。
私はなんて無知なんだ、とトキを前にして自分にがっくし。
林檎が悪いんじゃなくて、好きな品種を見つければよかったんだ。
林檎は品種で様々な違いがあった。
大きさ、色、香り、味、硬さ、収穫時期、、。
おそらく私が好みじゃない林檎は「つがる」と「ジョナゴールド」あたり。スーパーでよくみる品種で表面がオイリーな林檎だ。私はなぜワックスをかけるのか?と嫌だったが、これは品種の特徴の1つだった。
「油あがり」と言い熟度が進むと出現する現象。食べても問題ないようだ。
なんと。。知らなかった。
1つや2つ試した結果だけを答えにしてはいけないと学んだ。
無知のせいで美味しい品種の林檎を食べ損なうところだった。